中井学のドライバー講座(3)スライス矯正編「曲げて打てば曲がらない!」
【中井学の5分でわかるドライバー講座】
~スライス矯正編「曲げて打てば曲がらない」~
中井学:今回のテーマは、ボールを曲げたくなければ曲げるつもりで打て!
板倉由姫乃:ジャジャン!!!(笑)
中井:と言う訳で、早くも第3回目を迎えましたが、今回は曲げたくなければ曲げるつもりで打てと・・・
これは、どういう事かと言うと、実はやっぱり実際ティーショットをお打ちになる時って、真っ直ぐ打ちたいなと思ってやってらっしゃいます?
板倉:はい、そうですね。
中井:じゃ、例えばどっちかに曲げようなんて言うイメージはもってらっしゃらない?
板倉:無いです。
中井:とにかく、ガッチリ真っ直ぐ打ちたいと・・・
板倉:はい、真っ直ぐ打ちたいです。
中井:なるほど、でも実は、クラブはこういう風にフェイスの面を回転させる軸がこのようにシャフトにありますので・・・。
なので、要は真っ直ぐに当たって、もう100パーセント真っ直ぐのスピンが掛かって飛んで行くと言うのって、まあ凄い確率な訳です。
板倉:そうですね。
中井:で考えると、必ず開いて、閉じて当たる、もしくは真っ直ぐ当たって少し開いたりだとか、そう言った色々当たって球が飛んで行くまでのクラブヘッドの動きによって、ボールが右に飛んだり左に飛んだりする。
で、実は真っ直ぐに見える球の飛びも、若干少し球がこう右や左に傾いた形で回転が掛かっている。
ですから、真っ直ぐ飛ぶのは縦の回転が強いから真っ直ぐ飛ぶんだけど、多少そういう横に曲がって行くという要素も実はあるんですね。
板倉:そうなんだ!
中井:うん! なので、なかなか打てない真っ直ぐを狙って、真っ直ぐ真っ直ぐ行こうとすると、スイングにどんどんプレッシャーが掛かってしまうので、「ちゃんと打たなきゃ」「しっかり打たなきゃ」と思って力みが強く入ってしまう。
板倉:はい!
中井:じゃ、ここでやって頂きたいのは、敢えてスライスやフックを意図的に打ってみて、それが実際に本当に曲がるのかどうかというところをまず見て頂きたいんですね。
板倉:はぁい。
中井:はい、じゃぜひやって頂きましょう。
板倉:ハイ!
中井:お願いします。
板倉:お願いします。
【実践】
中井:では、早速打って頂きます。
得意なボールは、どちらかと言うとスライス、フックどっちですか?
板倉:スライスですね。
中井:スライス!
じゃ、スライスをまず意図して打って下さい。
板倉:ハイ!
中井:お願いします。
(板倉、実打)
中井:うん、ナイススイング。
これでフェアウェイ、ま右サイド、フェアウェイなんですよね。
板倉:はい。
中井:で、たぶんこれならOKだというアマチュアの方は、多いと思うんですよ。
で、逆に左サイド、これ実はこのホール左サイドはOBがずーっと続いていますので、やはりスライスのように逆球!
これでフックを打ってしまうとOBに入ってしまうから、スライスを打った方が安全だって言うのももちろんあるんですが、それ以上に今かなり曲げようと意識を持ってたぶん打って頂いたと思うんですけれども。
このそんなに広くないフェアウェイの幅の中に収まるんですよ。
板倉:たまたまですけどね・・・
中井:いやいや、でもそのたまたまってなぜかと言うと、実は一つ言えるのは、今のクラブと言うのはいかにスライスを防ごう防ごうとする機能がいっぱい詰まっている。
板倉:あ~、そうか。
中井:なのに、どちらかと言うと、皆さんはスライスを怖がって、何かインサイドアウトにしっかり振った方が球が捕まると思って振るんですけど、結果的にはヘッドがターンしてこなくてプッシュアウトしてスライスをしてしまう。
板倉:う~ん・・・。
中井:そう言った形でOBを打っている人たちが物凄く多いんですよね。
そうすると今みたいに、スライスを打とうという意識を持てば、ちょっとやっぱり左に軽く向いたりもしますし、でそれで結果的にスライスを打とうとする事で、要するに軌道が見えるぐらいに振っても、あれだけフェアウェイの幅の中に収まる球が・・・
板倉:収まるものなんですね。
中井:そうなんですよ! そうなんです。
ですから、皆さんにはクラブの機能と言うのを信じて頂いて、とにかく自分一人じゃないんだと、クラブもあなたを助けてくれるんだと言う事を感じながら・・・。
ちょっとスライスが止まらない方は、自分の中で、見える範囲内で少しインサイドアウトに振ってみるとか、アウトサイドインに振ってみるとか、そう言った形でとにかく真っ直ぐ真っ直ぐ打とうとすればするほどゴルフは難しくなって行く。
スイングもどんどん自分の中で、ミスを許せなくなって行く。
で結果的に、力みが取れない悪いスイングが生まれてしまう可能性がありますので、こういう形で少し球を左右に曲げてみる事もぜひトライしてみて下さい。