ドライバー基本レッスン STEP3【講師 竹内雄一郎氏】
2016/09/03
ドライバー基本レッスン STEP3
PGAティーチングプロ 竹内雄一郎氏:ドライバー基本レッスン・ステップ3に入ります。
ステップ3では、トップの形をしっかりと作るという事です。
トップの形をしっかりと作れば、ダウンスイングがスムーズに入りやすくなり、また力みが無くなりきれいなスイングが作れます。
このトップの形を、今からチェックポイントをいくつか説明して行きます。
ステップ2までで、肩の動きのラインまで作りましたが、ここからは簡単です。
ここの肩までの形が正しくできれば、あとはさらに背中の面を目標方向へ向けて行くイメージでできあがります。
この時に、体を回さないといけないと思って右肘を引っ張ってバックスイングをしてしまうと、正しいトップが作れません。
なので、この肩のラインでできた腕の形は崩さないように、肩を捻転して背中を目標方向に向ける、という意識でトップが出来上がります。
もう一度行きます。
肩のラインまで作られています、ここから背中を目標方向に向ける!これだけです。
この形を確認して下さい。
鏡などで、肩までのポジションを作ったら、この状態を捻転するという形です。
ここで気をつけて欲しいのは、右肘を引かないという事!肩をしっかりと前傾角に対して捻転を作るという事!
前傾姿勢から肩を捻転しようと思って、右足方向に伸び上がる人もいますが、このようになってしまうとダウンスイングで「沈み込み」という動きになってしまいますので、ここのポジションは非常に重要です。
肩の動きは、上半身の前傾に対して垂直に肩が動く、これをクラブを持ってやってみます。
それでは、正面から見て行きます。
肩のラインまで作ったら、この状態を捻転させる。
ここでもう一つ気をつけて頂きたいのは、右ひざの角度が上体が捻転されることによって、引っ張られないように気を付けて下さい。
この上体の捻転に右ひざが付いてきてしまうと、バックスイングでは右足に体重が乗っていないといけないのに、ひざが伸びる事によって左足に体重が乗って、軸が左に傾いた形になってしまいます。
このようになってしまうと、ダウンスイングでダフりやトップなどが発生してしまいます。
肩まで作ります、そしたら背中を捻転します。
この時に、しっかりと右ひざをキープして右足に体重が乗っているという事を確認して、トップを作るようにして下さい。
続いては、フェイス面の向きも一度確認して行きます。
クラブのヘッドから20㎝くらいの所を持って下さい。
体の左側にシャフトを出して頂いて、まず肩のラインでシャフトプレーンを確認します。
そのまま、バックスイングへ持って行きます。
このようにすると、正しいフェイス面が確認しやすいです。
斜め45度を向く形が、スクエアラインになっています。
この時に、背中を反らすようにバックスイングしてしまうと、フェイス面の向きがおかしくなってきます。
また、シャフトクロスをしてしまう人も、フェイス面がおかしくなってきますので、肩のラインからそのままシャフトラインに向けて回して行くだけです。
この形のフェイス面を作れるように、練習するようにして下さい。
それでは、最後のポイントです。
アドレスで作られたポジションから、左肘と右肩の距離感を見て下さい。
この距離感が30㎝だとしたら、トップでできた左肘から右肩までの距離も30㎝になるようにして下さい。
よくバックスイングで右肩が回りにくくて、このように詰まったバックスイングをしてしまう方がいますが、肩をしっかり回して両肩と両腕の間に空間を作るようにして下さい。
このようにすることで、スライス防止など安定したショットを打つために必要な体の動きが身に付きます。
以上のチェックポイントを踏まえて、一度スイングをしてみます。
ハイ、以上でステップ3を終わります。
続いてのステップでは、フィニッシュの形を覚えて行きます。
ここまでの練習をしっかりと行うようにして下さい。
今回のまとめ
・トップに持って行く際には、右肘を引かずに肩を前傾角に対して垂直に捻転を作ること!
・フェイス面は、斜め45度を向く形になるようにする!
・アドレスで作った左肘と右肩の距離を保ったまま、トップを作る!