松山英樹プロのスイング分析-ウエッジ(80~100yards)-【解説 深堀圭一郎氏】
松山英樹プロのスイング分析-WEDGE(80~100yards)-
深堀圭一郎プロの解説:今回は、松山英樹選手の100ヤード以内のアプローチショットについて、スイングの解説をしたいと思います。
まずこの前方(正面)から見ているスイングなのですけれども、100ヤード以内と言うのはゴルフにとってはとても大事なショットになります。
このスローを見ていてとてもバランスが良く、そして後ろの木を見れば分かるのですが、軸が本当に動いていないと言うスイングですね。
ショットと違うところは、体重移動を大きく使う必要が無いと言うところになってきます。
なので、通常のショットよりもかなりスタンス幅を狭くしてきています。
ただ、スタンス幅を狭くした時に、体の回転によるフォロースルーが抜けにくくなるので、アドレスの時に少しだけ左足を引いて回転をしやすい状態を作っていますね。
特に良い所は、手と体が一緒になってバックスイングが回って来て、トップのところまで・・・ちょうどハーフのところですね、これから手と体が離れないでフォロースル―に持って行く、これが何よりの良い所だと思います。
これができることによって、ターフがあまり深く入っておらず、薄めに入ることによってボールの回転と言うのがとても安定してくるので、落としたところにボールが止まりやすくなって来ると言うのが、このアプローチショットの特徴だと思います。
続いて後方(側面)からのスイングですが、先ほど前方(正面)の時にお話ししたように、少し左足がオープンスタンスになっていて、ちょうどこれも肩のところまで手が上がって、先ほどよりも少しフォロースル―が小さいので、これはやはり80ヤードぐらいを打っている飛距離だと思います。
体重移動はさほど大きくならないで、極端に言ったらショットの時よりもスタンスが半分ぐらいになっていると思います。
そうすることによって、軸がズレにくく、手と体も一体にしている。
距離を求めないで、方向を大事に取ると言うためにしていると思います。
あと、スイングのバランスがとても良いです。
打った後に、体がボールをず~っと追いながら上がって行って、フィニッシュでクラブが立つ!
この状態がボールの高さ、ボールのスピン、そして距離と言うのが合いやすくなって来るとても大事な方法だと思います。
一般の方にとても参考になる点と言うものは、体の正面にボールそして重心と言うものがしっかり来ていると言う事ですね。
方向に対して、肩・足そしてボールポジション・手の位置と言うものが、本当にスクエアにありますね。
それをすることによって、手と体が自然に動きやすくなります。
通常これがズレていると、バックスイングから自分の手の動き・体の感覚で自分で方向を作りに行ってしまって、上手くフォロースル―が抜けて来なくなりますので、しっかりターゲットに肩・腰・足・ボールポジションと言うのを正面に合わせて来る。
スクエアに合わせてきて、この場合は左足が少しだけオープンスタンスになっていますが、その状態を作ってあげると言う事です。
どうしてもアプローチショットの場合に、直接コンタクトをしたくてインパクトで最初から強めに体重が左に掛かってしまって打つ人もいらっしゃるのですけれども、体と手が一体になって回転で打って来れる!
スイングスピードを安定しながら練習していくと、先ほども言いましたが高さ・距離・スピンと言うのが合ってきますので、きっと皆さんのゴルフに役立つと思いますし、そのあとのゴルフのスイングを作って行く中でとても参考になるスイングだと思いますので、そこを参考にしてやって頂けたらと思います。