アプローチ(3)打ち方の基本【中井学ゴルフレッスン】
2016/01/11
ゴルフの考え方ががらりと変わる、上達の為の基礎知識!
スイングイメージ大転換!中井学のフラれるゴルフ ― アプローチ編 ―
【中井学ゴルフレッスン】アプローチ(3)打ち方の基本
中井学:まず、アプローチのイメージの基本は転がすことだ!と言う事をお伝えしました。
ではこれから、今度はアプローチとしての打ち方の基本を御伝授したいと思います。
【lesson3】アプローチでの打ち方の基本
いま、実際にピンまで20ヤードの位置に来ています。
で、大抵こういったところに来ると、多くの方はサンドウエッジ1本持って打ちに行こうとされています。
それは決して悪いことではありません。
でも、ここでアプローチの基礎を作る訳ですから、まず一つ基準となるクラブをお選び頂きたいのです。
そこで私が推奨したいのが、このピッチングウエッジです。
何故かと言うと、多くのグリーン周りでサンドウエッジを使ってボールを上げる必要がある状態と言うのは、意外と少ないのです。
もちろん、バンカーから寄せる、そして深いラフを越してエッジからすぐに切ってあるピンの位置にボールを止めるといった難しい状況の場合は、サンドウエッジが必要となります。
ですが、多くの場合はピッチングウエッジで十分なのです。
何故か?
もし、サンドウエッジでこの20ヤードを打とうとする場合には、かなり多くのテイクバックを取らなければ球はピンまで飛んで行きません。
このストロークの幅が大きくなれば大きくなるほど、バランスを崩したりストロークがブレてしまったりすることによって、ミスショットを生む可能性が大きくなってしまう訳です。
ですから、できる限り小さいストロークでかつ球がキッチリとピンまで飛んで行く、そう言ったクラブを選択したいのです。
そうすると、実は8番や7番の方が簡単になるのです。
ですが、7番・8番を持って打ってしまうと、今度は転がり過ぎてしまう傾向がある!
なので、ここで敢えてまずピッチングウエッジを持って頂く。
【打ち方の基本】
では、打ち方に入って行きたいと思います。
で、まずポイントは通常のフルショットのような構えをしてみて下さい。
で、この時のポイントは、ボールは真ん中もしくはやや左足寄りに置いて下さい。
真ん中より右足寄りに置くと、クラブがまだスイングの中でこのように最下点に到達する早い段階でボールに当たることになります。
ボールを右に置くことだけで、トップが出やすくなりますので、まずはアドレスの時は真ん中よりも少しボールを左に置く!このポイントがあって・・・。
そして、このままのスタンスで打って頂いても良いです。
このまま、振り幅を小さくするだけでも良いのですが、そうすると広くしてしまうとそれだけバックスイングが逆に大きく取りやすくなってしまって、球を飛ばしてしまう可能性があります。
ですので、ここでは敢えて振りを自然に小さくするために、スタンスを狭めて行きます。
その狭めて行く要領は、単純にこのフルショットの状況から右足をこのように左足の方向に寄せて行くだけ。
これだけで良いです。
これだけで、ボールは常にフルショットの時とほぼ同じ位置に来ます。
ですが、ボールの位置は真ん中からやや右寄りに見えます。
多くの方がスタンスを狭くすると、ボールの位置をこのようにかなり右足寄りに置いて、クラブヘッドをこのように被せて上からぶつけるイメージになる方が多くなります。
このようなボールのポジションでクラブを打とうとすると、実際にはクラブが抜けません。
抜けませんので多くのミスが伴います。
ですので、まずアプローチの基本と言うのは、ただクラブの振り子のイメージの中でしっかりと打ち抜けることをイメージできるようなセットアップ、ボールの位置をまず掴んで頂きたいのです。
あとは、ここで大きなポイント!
ここで、「手をどうしよう!」とか「クラブヘッドをどうしよう!」と考えるのではなくて、単純に胸をバックスイングで右方向、インパクトからフォロー方向に胸だけで右・左と言う風にスイングする事。
ですから、腕の付け根を動かすことによって、勝手にクラブが動くといったイメージを持って打ってみて下さい。
では、やってみます。(中井、ショット)
もう、これだけでいいんです・・・。
ピッチングが基準として決まれば、それよりも球を上げたい・止めたいと言う場合はサンドウエッジ、アプローチウエッジに替えてあげる。
もう少し足を出したいなと思えば、ピッチングから9番・8番と言う風に、クラブが立った方向に替えてあげる。
この変化を、クラブのチェンジだけで起こすことができます。
ですので、そう言った意味でもそのちょうど真ん中にあるピッチングの距離感を覚える事!これがすべてのアプローチの基本となるのです。