スイング(9)正しい方向に構える【中井学ゴルフレッスン】
2016/01/11
ゴルフの考え方ががらりと変わる、上達の為の基礎知識!
スイングイメージ大転換!中井学のフラれるゴルフ ― 基礎編 ―
【中井学ゴルフレッスン】スイング(9)正しい方向に構える
中井学:このように体で正しく動いて、クラブを振ってスイングする事ができていても、球が曲がってしまう事があります。
それは何か?
アライメント!目標取りがズレる事だけで実は球というのは曲がってしまうのです。
【Lesson9】目標に対して正しく構える
例えば、多くの方の傾向として実際に構えた時に、ボールが飛んで行く飛球線のライン、そして自分自身が目標を見ている時の目の位置というのは、この自分の位置とボールの位置の幅だけ違いがあります。
ですので、実際に構えた時に自分の目は目標よりも少し左寄りを向いている形になるのですが、実際にほとんどの方は飛ばしたい方向を向いてしまうのです。
と言う事はどういう事か?
ボールがこちらにある分だけ、このようにどんどんと打ちたい方向、右を向いてしまう傾向になります。
で、この状態で自分自身は右を向いているという自覚がありません。
フェイスの面は真っ直ぐ向いている、しかし体は右を向いている、そしてそのままバックスイングをして打ちたい方向に振ろうとすると、体の向きに対してクラブはカット軌道に入ってしまいます。
詰まってしまって抜く動作を入れてしまう事によって、プッシュアウトもしくはスライスが生まれてしまい、球が真っ直ぐに飛びません。
要はこれだけ、少し右に向いてしまうだけでも大きなミスショットが出てしまうのです。
では、この構えのズレはどうやれば無くなって行くのでしょうか?
【Drill】目標に構えやすいセットアップ
実際にドライバーで目標を250ヤードぐらいに向かって真っ直ぐに立つ事、これは非常に難しいです。
で、多くの方はこのように飛球線後方に立って、ラインを作って、そこに対してまずクラブを合わせ、その後に自分自身が入って、錯覚が多いゴルフ場のフェアウェイ・バンカーとかいろいろな目標に向かって構えようとする訳です。
そうすることだけでも体が歪んでしまったり、体がこのように起き上がったりと言う事で、実際にスイングをするときにはかなりバランスを崩しやすくなってしまいます。
では、どのようにセットアップをすれば良いのか?
まず、飛球線の後ろにセットアップするのは同じ。
で、目標に対してボールの位置まで軽くラインを引いて下さい。
次に、そのラインに対して平行になるように自分が立ちます。
その時にたいていの方は、このラインを引いて「スパット」という目の前の何か目標物になるような物を見つける事まではやってらっしゃるのですが、今回に関してはボールの前と後ろにもスパットを付けて下さい。
このボールの前後にラインが出るようにまずはイメージをして頂いて、そこに対してご自身が平行に立ちます。
で、この段階ではまだ目標は見ないで下さい。
いま、ご自身が引いたラインに対して、自分自身が平行に立って上げる事、これに集中して下さい。
そして次に、自分が平行になった位置に対してクラブを垂直にストンと落として下さい。
そうすれば体とクラブはスクエア、そして御自身と目標のラインはスクエア!
その結果、全くズレないまま構えることが出来るのです。
ですから、多くの欧米のプレーヤーもこのようにクラブを持って、そのまま先に足を決めてクラブを置いている選手が多いのです。
それは、この方法の方が実はズレないからなのです。
なので、実際に今までクラブを合わせてこのように体を入れていた方が、この順番を変えるのは非常に難しいかもしれません。
ですが、このように体を先に入れて平行に立つ、そしてクラブをそれに対して合わせる、この動きだけでズレる事が無くなるのです。
難しい事かもしれませんが、ぜひトライしてみて下さい。