スイング(5)グリップ・プレッシャー【中井学ゴルフレッスン】
2016/01/11
ゴルフの考え方ががらりと変わる、上達の為の基礎知識!
スイングイメージ大転換!中井学のフラれるゴルフ ― 基礎編 ―
【中井学ゴルフレッスン】スイング(5)グリップ・プレッシャー!
中井学:正しいスイング・美しいスイングを覚えるためのグリップ、パート2です。
で、前回はどのようにしてスクエアに握るか!と言う事をお教えしました。
そして今回は、その形と共にもう一つの正しいスイングを覚えるための大きな要素となる「グリッププレッシャー!」握り加減!これをお教えしたいと思います。
【Lesson5】適切なグリッププレッシャーとは?
グリップは緩めに握ったほうが良いのではないか!と言う事をよくお聞きなさると思うのですが、実はこの緩めに握るというのがちょっと勘違いをしてしまうと、大きな怪我になります。
で、グリップの握り加減を弱めて打ちたい、緩くして打ちたいという方は、逆に力を抜き過ぎてしまっているという方が非常に多いのです。
例えばバックスイングをした時にトップでグリップがほどけてしまい、ギュッと持ち直すことでクラブをダウンスイング方向に向かわせている、という方が非常に多いのです。
これによって、クラブが正しい軌道から外れてしまって、その結果として多くのミスショットをもたらしてしまっています。
ですので、グリッププレッシャーというのはクラブのグリップがほどけてしまわない範囲で、ある程度しっかり握らなければなりません。
ですが、このようにグ~っと力を入れて握る必要はなくて、クラブがグリップから外れてしまわない範囲内の最小限の力で握らなければいけません。
ということは、どれぐらいか?
これは、個人差がどうしてもできてしまいます。
握力がそれほど強くない方は、多少強めに握らないとクラブが飛んで行ってしまいますから、少ししっかりと握らなければなりません。
逆に、ある程度握力が強い方は軽めに握っても、グリップ力はしっかりと維持できる訳ですから、それほど力を入れなくても良い訳です。
このように、クラブをしっかりスイングして行ったときに、ほどけない範囲内で握って頂く。
ですから例えば私の場合は、このグ~っと握る力とフッと完全に軽く握る力のこの半分!中間ぐらいの力で握っています。
ですから、「意外と左手はしっかりと握っているんですね」とおっしゃる方が多いです。
それぐらいしっかりと握っています。
ただ、その握る力はしっかりしていても、どの指を使ってしっかりと握るのか!
これが正しいグリップを完成させるための、一つの大きなポイントになります。
【Drill】適切なグリッププレッシャーの掛け方!
これも多くの方がお聞きになった事があると思うのですが、例えば左手の場合は、中指・薬指・小指の3本の指でしっかりと握ってグリップして下さい。
右手の場合は、中指と薬指の2本の指でしっかりとグリップして下さい。
これは実は非常に正しくて正確なアドバイスなのですが、ではなぜそれが必要なのでしょうか?
試しに、中指・薬指・小指の3本にギュ~っと力を入れて握ってみて下さい。
この握った時にどの筋肉が使われるのか?
この3本の指に使われる筋肉というのは腕の内側! 特に肘の部分までの筋肉で今の3本の指は握られています。
ですので、この3本の指をどんなに強く握っても、実は腕全体には力が入らないのです。
で、逆によく言われる「人差し指と親指には力を入れないで下さい!」
これはなぜかと言うと、今度は人差し指と親指をグ~っと押さえて頂くと、実はこの2本の指の筋肉は肩まで繋がっているものなのです。
ですから、この2本の指に力を入れてしまうと、腕の外側の筋肉全体を使ってしまう事になりますから、結果的にはスイングの中で力みが生まれやすくなるのです。
ですから、中指・薬指・小指のこの3本指はしっかりと握っても、スイングに大きな影響を与えることはしないのです。
ですから、ある程度ここは「しっかりと握っても大丈夫である」と言われています。
どうぞ、正しい指の力点とグリッププレッシャーを覚えて下さい。