スイング(2)プロのスイングを真似するな!【中井学ゴルフレッスン】
2016/01/11
ゴルフの考え方ががらりと変わる、上達の為の基礎知識!
スイングイメージ大転換!中井学のフラれるゴルフ ― 基礎編 ―
【中井学ゴルフレッスン】スイング(2)プロのスイングを真似するな!
中井学:多くのアマチュアゴルファーの方は、スイングを身に着けて行こうとする時にテレビ中継のプロのスイングを真似てみたり、雑誌に載っている連続写真であるとか、そういったものを見てそれを参考になさってスイングを作っていらっしゃる方は多いと思います。
ですが、そのような上手な方のスイングを真似して打っていると、一つ大きな勘違いのようなエラーが起こってしまうのです。
【Lesson2】腕は振らずにスイング
綺麗なスイングを見てそのスイングを真似ようとします。
で、多くの方はこれから打つようなスイングになってしまいます。
特に女性の方にこういったスイングが多いのです、まず見ていて下さい。
このように、球の頭を打って転がしてしまう・・・。
今みたいに当たれば良いです。
ですが、空振りをしてしまう方も多いです。
じゃ、なぜこういった事が起こるのか?
実は、ゴルフスイングが腕を振ってクラブを振っているように見えるからなんです。
ある程度ゴルフをやられている方も、腕を振ってクラブを振らなければいけないという認識は非常に多くの人が間違っています。
で、実はこの空振りしてしまったり、球に当たらなくなってしまうと言うのは、こういったカラクリです。
まず、このように構えて、腕を主体にしてクラブを上げて行きます。
そして今度はダウンスイングも腕を主体として振って行きます。
そうすると、実はこのようにクラブが真っ直ぐに戻って来なくなります。
このクラブを解く動き!これをリリースと言うのですが、このリリースができなくなってこのままクラブヘッドがボールまで来てしまうのですね。
そうすると、ご覧のようにクラブがボールに届きません。
「じゃあ、手を返せば良いじゃないか!」という方が多いのですが、実はまったくこの動きができないのです。
なぜか?
実際に腕を使ってボール方向にこのようにクラブを戻して来ると、(クラブフェイスが)開いています。
じゃあ、この開いたヘッドを真っ直ぐにボールの位置に戻そうとすると、グリップがこのように逆走しています。
手が逆走するぐらいの動きを持たない限りは、ヘッドは真っ直ぐに戻って来ません。
実際に皆さんは力をある程度ボール方向に掛けてクラブを下ろしてきています。
ですから、ある程度クラブがボール方向に向かって下りてきている段階で、突然手元を逆に戻すなどという動きはほぼ不可能です。
ですから、自分なりには手をパ~ンと返しているつもりなのに、全くクラブは返って来なくて右へ飛んでしまう。
「ああ、振り遅れた!」と思って、「もっともっと早くクラブを振り戻さなきゃ!」と思って腕をもっと振る・・・!
そうすれば、もっとクラブは解けなくなる。
結果的に、スライスが止まらなくなってしまう、もしくは空振りやトップなどのミスがどんどんと起こってしまうのです。
【Drill】腕で振らない練習方法
では、どうすべきか?
実際のスイングはこのように動いているのだと言う事を、まずは理解してください。
構えます。
ここでクラブが動いて行くのですが、その時の腕の間隔はほぼ体の正面で固定です。
あとは体をこのように胸を右に向けて行く動き・・・。
今度は、球を打って胸を左へ向けて行く動き・・・。
この胴体が右、左に回転していく動きの中に、ただ腕とクラブが固定されている。
このイメージを実際にスイングの中にお持ち頂ければ、球は真っ直ぐ遠くへ飛んで行ってくれます。
ですから、まずはこの動きができる小さいスイングだけで結構ですので、このように腕を振らずに胸を右・左に・・・。
これだけで、一般の体力のある男性の方でしたら200ヤードは飛んで行くのです。
実際のスイングは腕ではなく、このように体の回転でクラブを振って行く。
こういったスイングが基礎中の基礎なのです。