中井学のドライバー講座(9)「スライスを武器にしよう!」
【中井学の5分でわかるドライバー講座】
~スライスを武器にしよう!~
中井学:今回のテーマは、「スライスを武器にしよう!」
ということで、最初このゴルルTVが始まった初回で打ってらしたスイングは、かなりカットをイメージされたスイングだったんですけど、それは何を直そうという意図があったんですか?
板倉由姫乃:ええ、最初結構フック系?ドローで、力が入ると「チーピン」って言うんですか?
もう、スーってもう左OBとかによく出ちゃってたので、左が凄く嫌なんですね、左に行くミスが・・・。
それで、ミスしても右に置いていたいって言うので、ああいうスイングになったんですよね。
中井:なるほど、はい。
今、凄くいい示唆があったんですけども。
なぜかと言うとやっぱり皆さんスライスを凄く嫌がることで、結果的にスライスを抑えようとする動きの中で、結果チーピンになってしまったりフックが止まらなくなってしまって、
特にやっぱりスコアが崩れやすいのはもうかなり左に捕まってしまっているパターンと言うのが多いんですね。
板倉:はい。
中井:で実際に、クラブもこのシリーズでも通してお伝えしているように、球は捉まる上がると言うクラブがどんどん出てきています。
ですから、自分で球を意図して捉まえに行こうとすると、そう言ったように非常に左に出るミスが多く出て、スコアがなかなかできないというところで・・・
実はスライスを打つイメージで、スイングをして頂く方がスイング自体がどんどん締まって良くなって行くんですね。
板倉:はい。
中井:じゃ、そのポイントをこれからお伝えします。
【実践】
板倉:それでは早速、打って頂きましょう。
お願いしま~す!
中井:ハイッ!
で、スライスを意図的に打つ。
これが、一番何がポイントかというと、このライ角度!
で、今のクラブは非常にこのライ角度が、アップライトなんですね。
ですから、例えばこのクラブのライ通りに立つと、こんな・・・
板倉:ふふふふ(笑)
中井:実はそうなんです、手元が高くなるんです。
でも、実際僕は180㎝身長があるんですけども、その180㎝の身長を持っている僕でも実際に立つと、もの凄くクラブがこういうふうに前が上がるぐらいクラブがアップライトに作られている。
っていう事は、ロフトが付けばそれだけクラブと言うのはアップライトに使うと言う事は、フェイスが左に向くようなこういう今のクラブの作りになっています。
なので、結果的に振ったら球は捉まってくる。
それは、この角度さえある程度維持をしていれば、自然と捉まってくれるんですね。
そうした時に、インサイドアウトのイメージで球をフックさせに行く・・・、腕を振ってヘッドを返す、そう言った動きを使ってしまうと、このように手元が浮いてしまってライ角を維持する事ができないんですね。
なので球が捉まらない・・・。
板倉:うん。
中井:逆に、極端に少しオープンスタンスを取って頂いて、このようにスタンスなりに振って頂くイメージ。
これを持って頂くだけで、このクラブと言うのはライ角を維持しやすくなります。
板倉:それだけですか???
中井:それだけなんです。
板倉:へえ~~~~!
中井:ですから、もう極端にオープンスタンスにします。
で、このままスタンスなりに振ってみます。
(中井、実打)
それでも、この程度の曲り・・・。
板倉:そうですね。
中井:ええ!
いま、思いっきり切りました。
なんですけど、あれぐらいしかスライスに、実はならないんです。
って言うのは、このライ角をある程度維持しながら振る事で、球が右に抜けたりすることも、極端にこのように巻いて返ってチーピンんになる事も、実は防いでくれる・・・。
板倉:それが防げると、だいぶ楽ですねゴルフが。
中井:だいぶ楽ですですよね!
コースでパニックじゃなくなります。
板倉:ハイ。
中井:ええ、だから僕は今までに人生で実は2回続けてOBを打ったことが一度も無いんです。
板倉:スゴ~イ!!!
中井:って言うのは、こういうふうにクラブがどう動けば球がどう飛ぶか、っていう事がある程度自分の中で分かっていれば・・・。
例えば右にプッシュアウトしたり、左にチーピンが掛かると言う事はライ角が維持できていないんだなと言う事が気付ければ、ライ角を維持するって言う意識だけで、結果的に2連発でOBをしてしまう・・・
もう地獄の一本道に陥ってしまうような、悪い連鎖反応は起こらなくなりますから。
ですので、キーワードは、フェイスの面を真っ直ぐ合わせる事よりも、ライ角度をしっかりとキープする。
この事だけで、球がしっかり捉まってくれますので、困った時にはスライスを意図的に打って見て下さい。
これで、スコアの崩壊が防げます!