ゴルフレッスン(4) バンカーショット・ドライバ―【講師 スコット・サケット(Scott Sackett)氏】

   

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PGAツアーゴルフアカデミーのチーフインストラクター、スコット・サケット。

世界最高峰PGAツアー公認メソットに基づいた丁寧で解りやすい指導は、ツアープロも­絶大な信頼をよせています。

あなたもPGAツアー公認メソットでワンランク上のゴルフを目指しましょう。

 

 

ナレーション:ハンディキャップ15、スライスに悩むボブ!

ハンディキャップ28のノーリーンもやはり課題はスライスの克服。

一方、フックが悩みと言うハンディキャップ12のティム。

 

前回のレッスンでは3人の生徒たちは、チップショットについて学びました。

グリーン周りからランを使ってカップに寄せるチップショット。

体重を左足に乗せ、ハンドファーストの形を崩さずに振り抜くのが打ち方の基本です。

ボールの落としどころは、常にグリーンエッジから1m。

キャリーとランの比率に従って、クラブで距離を打ち分けます。

ゴルフ上達の上では絶対に覚えておきたいショットの一つです。

 

レッスン7回目の今日はバンカーショットについて勉強して行きます。

 

【Lesson7】~バンカーショット(Bunker Shot)~

 

スコット・サケット:バンカーショットはとても難しいと思っている人がいますが、それはなぜでしょうか?

ティム、分かりますか?

ティム:バンカーだとライの状態やスロープなど、普段とは状況が異なるからだと思います。

スコット・サケット:確かにそうですね。

自分のバンカーショットを採点すると?

ティム:6点くらいじゃないでしょうか。

スコット・サケット:ボブはどうですか?

ボブ:6点か7点です。

スコット・サケット:ミスする時はトップですか? それともバンカーから出せなくなりますか?

ボブ:トップですね。

スコット・サケット:じゃあ、ノーリーンは?

ノーリーン:5点です。

スコット・サケット:ミスショットの傾向はどうですか?

ノーリーン:トップです。

スコット・サケット:ではこれから、バンカーショットについて勉強して行きますが、最も重要なのはサンドウエッジの構造と働きを理解すること。

そうすれば、バンカーショットは直ぐに上手くなります。

全てのゴルフクラブには、ある共通点があります。

それは、クラブヘッドには必ずリーディングエッジとトレーリングエッジがあることです。

通常のショットの場合はインパクトに向かって、このようにリーディングエッジから先に下りていきます。

しかし、バンカーショットの場合は、このトレーリングエッジから先に下りてこないとダメなんです。

普通のショットはこうですが、バンカーショット上達のためにはクラブをこのように使って下さい。

では、サンドウエッジは誰が発明したか知っていますか?

ボブ:ジーン・サラゼン!

スコット・サケット:は~い、それはいつごろですか?

ボブ:え~っと・・・

スコット・サケット:1931年です。

サンドウエッジ考案のいきさつには2つの説がありますが、その一つはこうです。

釣りが大好きだったサラゼンは、ある日釣りをしながら水面に着水するアヒルを見ました。

アヒルは頭から水に突っ込むのではなく、お尻の方から先にとても優雅に着水したのです。

これを見て彼は思いつきました、クラブフェイスの裏側を膨らませて、そこから先に砂に当たればインパクトの衝撃を和らげられるはずだと。

こうして、バウンスが生まれました。

それから2年間サラゼンは誰にも気づかれずに、この秘密兵器を使い続けました。

ヘッドを下にして、キャディーバッグに入れていたからです。

バンカーショットは、実はそれほど難しいショットではありません。

なぜなら、ボールの手前をダフっているのに、ちゃんとバンカーから脱出できるんですからね。

 

ナレーション:伝説の名プレーヤー、ジーン・サラゼンが発明したサンドウエッジ。

バンカーショットの場合、通常のクラブだとリーディングエッジが砂に刺さってしまいますが、サンドウエッジはフェイスの裏側のバウンスという膨らみのおかげで、砂の中を振り抜く事ができます。

バウンスの跳ね返りを利用して、砂ごとボールを運び出すのです。

それでは、サンドウエッジの特性を生かした、バンカーショットの打ち方を勉強していきましょう。

 

【バンカーショットの打ち方】

スコット・サケット:最も大切な事は、トレーリングエッジが先に砂に当たるようにすることです。

そのために、まずフェイスの向きはスクエアではなく、自分から見て1時の方向になるように開いて、それからグリップを握ります。

サンドウエッジを正しく使うためには、このセットアップがとても重要です。

フェイスをスクエアに握ると、このようにクラブが砂に刺さってしまいます。

でも、フェイスを1時の方向に開いておけば、バウンスを使って砂をはじくような打ち方ができます。

次にボールの位置は、左足寄りになるように構えます。

体重は60パーセントを左足に掛けて、バックスイングで右に体重移動しないように気を付けます。

グリップは非常に柔らかく握って下さい。

バンカーショットの場合は、10段階の2~3ぐらいの強さです。

その理由は分かりますか?

バックスイングで、ある事を早めに行うためなんですが・・・。

ボブ:リストコック!

スコット・サケット:そうです! テイクバックはリストコックを使って、アップライトに振り上げるようにします。

そしてもう一つ注意する点は、グリップの位置は体の真ん中です。

前に出してはいけません。

ハンドファーストに構えると、どうなりますか?

ボブ:リーディングエッジが砂に当たります。

スコット・サケット:その通りです!

逆にグリップを中に入れて構えれば、バウンスで砂を打つことができます。

バンカーショットのカギは、やはりセットアップです。

ボールの位置は、できるだけ左にした方がいいでしょう。

全てはバウンスで砂を打てるようにするためなんです。

それさえできれば、あとは簡単ですよ!

 

ナレーション:バンカーショットで最も大切なのは、クラブフェイスの開き方!

スクエアに握ってから開くのは間違いです。

まず、リーディングエッジが自分から見て1時の方向を指すように、フェイスをオープンにセットして、それからグリップを握るようにしましょう。

テイクバックでは早めにリストコックを入れ、クラブの軌道がVの字を描くようなイメージで鋭角にスイングします。

ターゲットラインに対して、スタンスの向きはオープンに構えます。

そしてスタンスのラインに沿ってスイングします。

さてサケット先生はバンカー内に25㎝間隔のラインを2本引き、生徒たちはラインの間の砂を打つ練習を開始しました。

ボールでは無く、砂を打つ感覚を覚えるためです。

 

スコット・サケット:いいですか! ここから上げて、下ろす。

上げて、下ろすんです。

じゃあ、何回かやってみて下さい。

ボブはどうですか?

ボブ:良い感じですよ!

スコット・サケット:ノーリーンは、テイクバックをもう少し大きく振ってみて下さい。

そうです! あとはフィニッシュでもうちょっと左に体重を乗せる感じです。

そうです! いいですよ!

ティムはどうですか?

ティム:良い感じです!

スコット・サケット:いいですか! 2本のラインの間を叩いてください。

もし、後ろのラインより手前を叩いてしまう場合は、右に体重移動させ過ぎている証拠です。

逆に、先を叩いてしまう場合は、体重が前に掛かり過ぎです。

2本のラインを使って、正しいスイングの感覚を掴んで下さい。

 

さて、次に移りましょう。

今、ここに白い板が埋めてあります。

それでは、この板に対してアドレスを取ります。

スタンスの向きは少しオープン、11時ぐらいの方向です。

アドレスの時、ボールの位置が左になるようにイメージします。

次に、フェイスは1時を向くように開いて、そしてこの板を叩きます。

ではクラブを見てみましょう。

板と接触した部分に、白いペンキが付いているのが分かりますね。

ペンキが付くのはどこですか?

ボブ:トレーリングエッジ!

スコット・サケット:そうですね! つまり正しいスイングができていれば、トレーリングエッジに白いペンキが付くはずです。

2本のラインの間が叩けて、トレーリングエッジに白いペンキが付くようになれば、あなたもバンカーショットの名手です。

それでは実際にやってみましょう。

ここがボールの位置だと思って下さい。

 

ナレーション:レッスンはまだまだ続きますが、ここでレン・マティースのワンポイントアドバイスのコーナーです。

 

PGAツアーきっての堅実なプレーヤーとして知られる「レン・マティース」(Len mattiace)

2002年ツアー2勝、2003年マスターズ2位のマティースから、アマチュアゴルファーに贈るワンポイントアドバイス。

今回は彼が最も得意とする、バンカーショットです。

 

レン・マティース:バンカーについて、ちょっと面白い話をご紹介しましょう。

今でも理由は分からないんですが、僕は高校1年の時に学校から帰ってくると、家のすぐそばのゴルフ場まで行って毎日バンカーの練習をしていました。

ソウグラスカントリークラブの練習バンカーだったんですが、ちょうどこんな感じで傾斜が付いていて、その下は池になっていました。

で、グリーンにはピンが4本立っていましたね。

そこで僕は、毎日1時間バンカーの練習をしていたんです。

高校1年の時ですよ!

なんでそんな事をしたのか分からないし、ちょっと変ですよね!

でも、ふり返ってみると、僕が毎年ツアーのサンドセーブ率で20位以内に入っているのは、あの時の練習のおかげだと思います。

今でも、バンカーの練習はすごく楽しいですよ。

アマチュアのバンカーショットを見て感じるのは、たいていスイングが凄く小さいことですね。

バンカーショットには、大切なポイントがいくつかあるんです。

まず、フェイスを開くこと、そして大きなスイングをすることです。

この2つは互いに関連し合っていて、フェイスを開くとロフトが増えてボールが上がりますから、当然距離は出なくなります。

だから、大きく振らないとダメなんです。

インパクトでスイングを止めてしまうと、ボールはバンカーから出てくれませんよ。

バンカーショットの練習では、必ずバンカーの中にボールを投げ入れるようにしています。

中にはボールを手で置いて、良いライから練習している人もいますが、それじゃ意味がありません。

バンカーで良いライから打てることなんて、あまり無いですからね。

外から投げ入れるとボールはレーキマークや足跡の中に入ったり、時にはティーアップされていてビックリすることだってあります。

もちろん普通のライもありますけどねぇ。

とにかくバンカーショットのライは運しだいなので、色々な状況からピンに寄せる練習をしておくことが大切です。

ただし、背後に池がある時は注意しましょう。

ワニが池から出て来ることだってありますからね。

バンカーの中では、何が起こるか分かりませんよ!

(コーナー終了)

 

ナレーション:再びレッスンに戻りましょう。

砂に埋めた白い板をバウンスで叩く練習に続いて、今度は板の前方に砂を盛り、それをグリーンまではじき出す練習です。

3人は、なかなかボールは打たせてもらえません。

 

ノーリーン:頭の位置はどうしましょう?

スコット・サケット:頭はボールのほぼ真上に構えて下さい。

スタンスはいいですよ!

そして、バックスイングはここ! スタンスの方向に沿って上げます。

それから、リストコック! いいですね!

では、板の上の砂をそぎ取る感じで打ってみましょう。

素晴らしい!

それでは、もう一度板の上に砂を盛って下さい。

そして今度は、その上にボールを置いて打ってみましょう。

いいですか、ボールがあってもやる事は今までと一緒です。

砂をグリーンに乗せるように打ってください。

 

ナレーション:ついにボールを打つことを許された生徒たち。

すると、今までの地道な練習の成果が、早くも3人のショットに現れはじめます。

 

スコット・サケット:いいですよ~、素晴らしい!

ノーリーンもボブも、みんな凄くいいですよ!

では、次のステップに進みましょう。

板を使った練習では、クラブが砂に深く入り過ぎる心配はありませんでしたが、今度は板無しでやってみましょう。

それ以外は、今までと全く一緒です。

小さく盛った砂の上にボールを置いて、その下に板があるとイメージして打ってください。

スイングは今まで通りです。

アドレスはスタンスをオープンに構えて、板の上から打った時と同じスイングで打ちます。

いいですか、このショットのねらいは砂をけずり取って、グリーンに乗せることですからね。

大きく振る事も忘れずに!

それでは、練習を始めて下さい。

これまでと全く一緒ですよ。

砂がグリーンまで届くように、しっかりと振って下さい。

(ティム)いいですよ~、インパクトが凄くいい音でしたね。

 

ナレーション:レッスンは仕上げに近づいてきましたが、ここで距離による打ち分け方について説明しておきましょう。

どんなに短い距離の場合でも、バックスイングは大きく取ります。

少なくても、腕が地面と平行になる位置までテイクバックをして、リストコックを入れる事も忘れずに。

バンカーショットの場合、距離の打ち分けはフォロースルーの大きさでコントロールします。

短い距離を打つときはフォロースルーを小さく、フィニッシュの位置では腕が時計の4時の位置を指すようにします。

もう少し距離を出したい時は、3時の位置までフォロースルーを取ります。

そして長い距離を打つ場合は、フィニッシュの位置は2時。

ただし、バックスイングの大きさは常に同じです。

 

スコット・サケット:バンカーショットで距離を打ち分ける時は、アドレスとバックスイングは常に同じです。

短い距離は4時のフィニッシュ、中ぐらいの距離は3時のフィニッシュ、長い距離は2時のフィニッシュと、フォロースルーでコントロールします。

 

ナレーション:さてバンカーでは、ボールが砂に埋まってしまう事があります。

そこで、目玉のライからの打ち方も覚えておきましょう。

 

スコット・サケット:ボールが目玉になっても、アドレスの調整で簡単に脱出できます。

ポイントは3つです。

まず、フェイスは1時の方向には開かず、11時を指すように閉じて下さい。

次に、ボールの位置は左では無く、スタンスの中に入れるようにします。

そして3つめ、グリップは軽く握るのではなく、しっかりと強く握ります。

目玉のライからのショットでは、ボールは低い弾道で勢いよく飛び出すと言う事を、よく覚えておいて下さい。

クラブフェイスを閉じて、グリップは強く握り、ボールはスタンスの中に入れます。

狙いは2本のピンの真ん中、ちょうどグリーン奥のエッジぐらいです。

そんなに強く振る必要はありませんよ。

いいですか、ポイントは3つです。

フェイスの向きはクローズ、グリップの握りは強く、ボールはスタンスの中に入れます。

(アドバイス終了)

 

スコット・サケット:あ! 近いですよ!

(ノーリーン)もう少しだけ強く振れば完璧です。

ティムもいいですよ!

ボブは砂を盛り過ぎ、クラブが下をくぐっていますよ。

それから、これもよく覚えておいて欲しいんですが、バンカーの中でこのクラブがしてはいけないことは何でしょう?

ボールを打つまで、クラブが砂に触れてはいけないんですね。

特にアドレスの時にクラブを砂にソールしないように、よく気を付けて下さい。

ボブ、スイングは良かったですよ!

そのまま、もう少し早く振ればバッチリです。

ティム、どうですか?

ティム:いいですよ! ウイークグリップを意識してます。

スコット・サケット:その方がフェイスを開いて打てますからね。

(ティム)あ~、悪くないですよ!

ボブ、いいですね!

ノーリーンも素晴らしいですよ!

ノーリーン:ありがとうございます!

スコット・サケット:それでは最後にもう1球打ってみましょう。

今度は砂を盛らないで、普通のライから打ちましょう。

打ち方は今までと全く一緒ですよ!

ナレーション:アマチュアゴルファーの多くがそうであるように、今まではバンカーが苦手だった3人の生徒たち。

しかし、サンドウエッジの正しい使い方を知り、砂を打つ感覚を掴むと、見違えるように上手く打てるようになりました。

 

【今日のおさらい】
ナレーション:それでは今日のおさらいです。

■大切なのはサンドウエッジの正しい使い方。

リーディングエッジではなく、バウンスで砂を叩くようにスイングします。

■ボールだけを打つのではなく、周りの砂ごと運び出すようにして下さい。

■バウンスで砂を叩くために、アドレスでクラブフェイスはオープンにセットします。

ただし、グリップを握ってからフェイスを開くのは間違いです。

必ず、先にフェイスを開いてから、グリップを握るようにして下さい。

■オープンに構えたスタンスに沿って、アウトサイドインにスイングします。

■アドレスで体重は60パーセント左足に乗せ、テイクバックで右に体重移動しないように注意します。

■バックスイングは常に9時の位置まで上げ、フォロースルーの大きさで距離をコントロールします。

 

スコット・サケット:アマチュアのほとんどはバンカーショットを苦手としていますが、その理由はただ一つ!

正しい打ち方を知らないからです。

バンカーショットの打ち方を教わった事のある人は、あまりいないでしょう。

でも、打ち方さえ分かれば直ぐに上手くなります。

バンカーショットに対する恐怖心がなくなれば、もっと自信を持ってプレーできるようになりますよ!

 

ナレーション:PGAツアー公認のメソッドで、ワンランク上のゴルフを目指すPGAツアーゴルフレッスン!

次回のテーマは、ゴルフの醍醐味「ドライバー」です。

安定したドライバーショットを身に付けるための、大切な基本を皆さんに伝授します。

どうぞお楽しみに!

 

【Lesson8】~ドライバー(Driver)~

 

ナレーション:ハンディキャップ15、スライスに悩むボブ!

ハンディキャップ28のノーリーンも、やはり課題はスライスの克服。

一方、フックが悩みというハンディキャップ12のティム。

3人の生徒たちは前回のレッスンで、苦手のバンカーショットに取り組みました。

バンカーショット上達のカギは、サンドウエッジの構造を正しく理解し、リーディングエッジでは無くバウンスで砂を打つようにすること。

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砂ごとボールを運び出す感覚を掴めば、バンカーはもう怖くありません。

レッスン8回目の今日は、ドライバーについて勉強して行きます。

 

スコット・サケット:皆さんこんにちは。

3人:こんにちは!

スコット・サケット:今回も非常に大切な内容について、皆さんと一緒に勉強して行きます。

今日のテーマは、皆さんお待ちかねのドライバーです。

ティーショットをドライバー、あるいは3番ウッドで打つ回数と言うのは、1ラウンドでだいたい14回ぐらいです。

ドライバーというのは、良いショットが打てれば自動的に攻撃的なプレーが可能となりますが、反対にミスショットをすると一気に守勢に回る事になります。

ですからドライバーを使う時は、細心の注意を払わなければいけません。

また、ドライバーは皆さんだけでなく、ツアープロにとっても一番難しいクラブです。

その理由は分かりますよね!

3人:長いから!!!

スコット・サケット:そうです! そのために、アイアンを打つ時とは様々な事が変わってくるのです。

 

ナレーション:ドライバーのスイングは、基本的にはアイアンと同じです。

ただし、アイアンはクラブが短い分、アドレスでボールと体の距離が近くなり、アップライトなスイングプレーンになります。

一方、ドライバーはクラブが長いために、ボールが体から遠くなり、スイングプレーンはフラットになります。

またボールの位置は左足寄りで、しかもティーアップしているため、インパクトはアッパーブローになります。

ドライバー上達のカギはアイアンとのアドレスの違いを正しく理解すること。

スイングの見た目の違いは、あくまでも結果的なものと考えて下さい。

スコット・サケット:それでは、アドレスについて説明して行きましょう。

まず、ボールの位置はアイアンと比べてどうですか?

ボブ:左足!

ノーリーン:カカトの内側!

スコット・サケット:そうです! その理由はアッパーブローでボールを捉えるためです。

そしてここで重要な事は、ドライバーと言うクラブは常に完璧なライから打つことができると言う事です。

ゴルフではボールをティーアップし、いつでも最高の状態から打てるクラブと言うのは、ドライバー以外にありません。

そして、最高の状態から打てるようにするには、ボールの位置が非常に重要なのです。

では、常に正しいボールの位置で構えるための手順です。

まず両足を揃えてボールに正対し、次に左足のつま先を30度から45度ぐらい開きます。

そして、右足だけを動かしてスタンスを作ります。

この手順に従えば、ボールの位置を常に一定にする事ができます。

では、グリップの強さはどうですか?

3人:軽く握る!

スコット・サケット:そうですね! 他のスイング同様、グリップは軽く握るようにします。

またクラブが長いため、構えた時に自然とグリップと体の距離が遠くなりますね。

このように、アドレスで手が体から離れた構えになりますが、それは何のためでしょう?

ティム:腕を伸ばして構えるため!

スコット・サケット:そうですね! そしてさらに大きなスイングアークとフラットなスイングプレーンを作るためです。

次にスタンスについてですが、左足はつま先を30度から45度ぐらい外に開きます。

アイアンの時と較べると、開き方は大きくなります。

しかし、右足のつま先は必ずスクエア!

ターゲットラインに対して、垂直にセットして下さい。

この事で、バックスイングで強い捻転が可能となるのです。

つま先を開くと、体が回り過ぎてパワーが逃げてしまいます。

下半身の動きをできるだけ抑える事が、パワーを生むのです。

ドライバーでもう一つ大切な事は、アドレスでの体重の掛け方もアイアンと違うと言う事です。

アイアンの場合は、アドレスの体重はだいたい左右均等でしたね。

これに対して、ドライバーの場合は右に60、左に40です。

なぜだと思いますか?

ティム:体重移動しやすいように?

スコット・サケット:これも先程と同じで、より大きなスイングアークを作って、しっかりと体重移動をするためです。

体重が右足に寄っていると、テイクバックを低く出せるようになり、肩の回転も大きくなります。

 

【正しいセットアップの作り方】
ナレーション:それではここで、正しいセットアップの作り方を説明しましょう。

まず、ボールを体の正面に置き、両足を揃えて立ちます。

左足のつま先を、最大で45度開きます。

そして右足だけを動かして、スタンスは肩幅くらい。

スタンスを肩幅に開くとき、左足を動かさないように気を付けて下さい。

右足のつま先は、ターゲットラインに対してスクエアにセットし、体重は60パーセントを右足に掛けます。

スタンスの幅が広すぎると、体が回りにくくなるので注意して下さい。

【正しいセットアップの作り方】終了!

 

スコット・サケット:さて、ドライバーで最も多く見られる間違いと言うのがあります。

それは、ボールが左にあるために、アドレスで構えた時にどうしても肩が?

ボブ:開く!

スコット・サケット:そうなんです! 肩が開きやすくなるんです。

アドレスで肩がオープンになってしまうと、テイクバックは外にアップライトに上がり、そうするとダウンスイングが上から叩き込むような打ち方になるので、ボールはスライスしてしまいます。

また、アドレスでスタンスをセットしたら、グリップの位置がちょうどズボンのジッパーのあたりに来るようにします。

これは、アッパーブローでボールを打つためです。

あとは、とにかく肩が開かないように、十分に注意してください。

肩はスクエアです。

ボブ:上体は傾けなくていいんですか?

スコット・サケット:ここでは、肩をスクエアにする事だけを考えれば十分です。

ボブの場合は、アウトサイドインのスイングなので、特に肩の向きに気をつけて下さい。

ノーリーンも同じです。

ティムは、インサイドアウトのスイングなので、それほど気にしなくてもいいでしょう。

とにかく、アッパーブローでボールを打つには、肩は絶対にスクエアですよ。

 

ナレーション:さて、レッスンの後半では、いよいよ安定したドライバーショットの打ち方を学びます。

でも、その前にレン・マティースのワンポイントアドバイスのコーナーです。

 

PGAツアーきっての堅実なプレーヤーとして知られる「レン・マティース」(Len mattiace)

2002年ツアー2勝、2003年マスターズ2位のマティースから、アマチュアゴルファーに贈るワンポイントアドバイス。

今回は、彼のドライバーショットをじっくりと分析します。

(レン・マティースのドライバー動画)

 

ナレーション:ドライバーの平均飛距離はおよそ280ヤード。

PGAツアーでは決して飛ばし屋とは言えないマティースですが、その美しいスイングはアマチュアゴルファーにとって正に憧れ。

サケット先生の解説でご覧ください。

 

スコット・サケット:アドレスの構えを見てみると、体重の60パーセントがしっかりと右足に乗っています。

そして、シャフトはほぼ真上に伸びていて、アッパーブローのスイングに適した形を作っています。

テイクバックでは、上半身の捻転によって大きなパワーを溜めているのがよく分ります。

下半身は非常にしっかりとしています。

そしてトップでは肩の回転が90度、腰の回転は約30度。

この力強いネジリこそが、ツアープレーヤのパワーの源です。

次はダウンスイングです。

マティースの素晴らしいところは、バックスイングで溜めたパワーが効率良くダウンスイングからインパクトに伝わっているところ!

腰のリードによって、ダウンスイングがスタートしているのがよく分ります。

腰が左に動き、それに引っ張られる形でクラブが下りてきます。

体全体でボールにぶつかって行くような、非常に力強いインパクト!

そして、良いプレーヤーに共通する素晴らしいポイントは、頭がしっかりと残っていることです。

また、両腕は十分に伸びていて、大きなスイングアークで振り抜いています。

右足のカカトは地面から離れ体重は左サイドに移動、あとはフィニッシュまで一気にスイングしています。

次に、後方からの映像を見てみましょう。

ダウンスイングで非常に重要な事は、常にクラブが右肩の下を通って下りて来ていることです。

インパクト直前のポジションを見て下さい。

パワーの秘密はここにあります。

既に左サイドへの体重移動が始まっており、右足のカカトは地面から離れています。

まさに、理想的なインパクトの形。

フォロースルーでも、スイングプレーンは全く変わりません。

最後は非常に美しいフィニッシュです。

(コーナー終了)

 

【ヘッドスピードとロフトの関係
ナレーション:さてレッスンに戻る前に、ドライバーのヘッドスピードとロフトの関係を説明しておきましょう。

PGAツアー・ゴルフアカデミーでは、スイングのヘッドスピードを参考にして、ドライバーの適正ロフトを判断しています。

例えば、ヘッドスピード35~40のプレーヤーなら、適正と思われるドライバーのロフトは11度~12度。

ヘッドスピードが40~45の場合は10度~11度。

このように、スイングが速くなるにつれてロフトの角度は小さくなり、ヘッドスピード45以上になると10度以下のロフトが良いようです。

(コーナー終了)

 

ナレーション:それでは、レッスンに戻りましょう。

 

【ドライバー上達の練習方法】
スコット・サケット:それでは、簡単な練習方法をお教えしましょう。

ドライバーで大切なのは、他のクラブに較べてよりフラットなスイングプレーンで振ること。

野球のスイングのような感じです。

そこでまず、このようにボールをティーアップして、そこにアドレスします。

先程覚えたセットアップの手順を使ってくださいね。

セットアップができたら、ここから良く見ていて下さい。

体はそのままで、リストコックを使ってヘッドを少し浮かせます。

そして、この位置からスイングするんです。

そうすると自然にフラットなスイングになり、更にダウンスイングがインサイドから下りてくるようになります。

まず両足を揃えて左のつま先を開き、右足でスタンスを広げます。

ボールとの距離を十分に取って下さい。

そしてヘッドを少し浮かせて、そこからスイングをしてボールを打ちます。

この練習で、フラットなスイングの感覚を掴むようにして下さい。

ではボールを打つ前に、まずティーを打つことから始めましょう。

 

ナレーション:ドライバーのポイントは、フラットなスイングプレーンとアッパーブローでボールを捉えること。

サケット先生は、その感覚を掴む練習方法を3人に教えます。

アドレスでクラブヘッドをおよそ30㎝地面から浮かせ、そこからスイングします。

ヘッドを浮かせる時はリストコックを使い、体が起き上がらないように注意します。

なかなかボールを打たせてもらえない3人ですが、この練習で徐々に正しいスイングの感覚を掴んできたようです。

 

スコット・サケット:それじゃあ、そこからバックスイングをしてティーを打ってみましょう。
(ノーリーン)
いいですよ! それでは、いよいよ真実の瞬間です。

ボールをティーアップして下さい。

少し高めにティーアップするんです。

普段よりも高めですよ!

ボールの行方は気にしないで下さい。

ノーリーン、最初はもう少し高くティーアップしましょう。

それではセットアップを作ります。

両足を揃えて、左足を開いて、右足でスタンスを広げる、いですよ!

そうしたら、ヘッドを地面から浮かせて下さい。

30㎝くらい浮かせるんですよ。

準備ができたら打ってみましょう。

ノーリーン:うわ~~!

スコット・サケット:大丈夫ですよ。

今はトップしましたけど、気にしないで。 もう1球打ってみましょう。

感じを掴むまで、何回も打ってみて下さい。

いいですか、ミスショットをしてもトップだったらOK ですよ。

ただし、ダフらないように気を付けて!

これは、フラットなスイングを覚えるための練習なんです。

ティーアップは高く、正しくセットアップして、スムーズにスイングしましょう。

ノーリーン:ここでヘッドを浮かせる。

スコット・サケット:その通り!

ノーリーン:そして、ボールを打つ!

スコット・サケット:そうです、ヘッドを30㎝浮かせて、そこから打ちます。

あ~~~、素晴らしい!!!

いいですか、この練習で3人ともスイングが凄く良くなりましたよ。

ヘッドを浮かせてスイングすると、トップの位置が大きく変わるんです。

だいたいこういう人が多いですよね。(アップライトスイング)

ドライバーでアップライトに上げて、アップライトに下ろす。

そうするとボールも高く上がる。

でも、フラットなスイングで打てば、ボールも低い弾道で飛んで行くんです。

それじゃ、このままもう少し練習を続けて下さい。

 

ナレーション:アイアンのフルスイングで診断された3人の問題点は、当然ドライバーでも同じように現れます。

ノーリーンはアウトサイドインのスイング軌道のため、ボールは左に飛び出しそこからスライスします。

 

スコット・サケット:あなたのスイングは、今こんな感じです。

ほとんどOKなんですよ!

ヘッドを浮かせるところはOKだし、テイクバックは完璧!

でもそのあと、こうなっているんです。(上体が突っ込む)

じゃあ、全く同じスイングでボールを打ってみますよ。

A、B、C!!!

真っ直ぐ左へ飛び出して行きましたね。

それでは、あなたの場合どうすればいいのかを、これから説明します。

AはOKですね、Bも完璧、Cもパーフェクト、そうしたら次はDの動きです。

少しインサイドから下ろす感じです、力は入れなくていいですからね。

ボールに対してセットアップして、タワーの右に向かって打っていく感じです。

じゃあ、行きますよ!

こうやって、右に打っていく感じを掴みましょう。

この動きを覚えて下さい。

当たりは良くなっているので、もう少しですよ!

このボールのマークが見えますか?

ノーリーン:はい!

スコット・サケット:それじゃ、このマークをインサイドから打つようにしてみて下さい。

そのためには、こういう風に振らないといけませんね。

じゃあ、やってみましょう。

グリップとセットアップに気を付けてね。

それから、あまり大きく振らなくていいですからね。

ノーリーン:分かりました!

スコット・サケット:アドレスはバッチリですよ、ヘッドを浮かせてスムーズに振ってみましょう。

これは素晴らしい!!!

ノーリーン:今のは最高!!!

スコット・サケット:本当に良かったよ!

 

ナレーション:フックに悩む、ティムの場合はどうでしょうか!

 

スコット・サケット:あなたの場合は、フェイスの向きですね。

まず、ヘッドを浮かせます。

フェイスの向きが分かりますか?

フェイスの向きをこうして欲しいんです。

あなたの場合は、こうなるんですよ。

だから、インパクトでフェイスがクローズになるんです。

新しい感覚を覚えて下さい。

ウイークグリップでヘッドを浮かせて、テイクバックで腕をロールさせるんです。

じゃあ、やってみましょう。

もう少しロールさせて下さい、そうです。

それで行ってみましょう。

これは素晴らしい!!!

ティム:良かったですねえ!

スコット・サケット:いですか、とにかく課題の動きを大げさにやり続けるんです。

フルスイングの時のレッスンを覚えてますよね。

グリップを大げさにウイークに握ったり、腕を極端にロールさせましたけど、やりすぎの基準は何でしたっけ?

ティム:スライスするまで!

スコット・サケット:その通り!

で、今のところはボールは全くスライスしていません。

だから、もっと大げさにやっていいんですよ。

グリップは良くなったので、あとはもっとロールさせることですね。

 

ナレーション:さて、最後に気持ちよく1球ずつ打って、今日のレッスンもそろそろ終了です。

ティム:(ノーリーン)凄いパワーだねえ!

ノーリーン:でもあれじゃOBだわ!

 

スコット・サケット:それじゃ最後にもう一回いいですか。

地面にティーを刺して下さい。

ドライバーを打つときの最大の目標は何でしたか?

ボブ:大きなアークを描く!

スコット・サケット:大きくフラットに振ることですね。

例えば、ラウンド中にドライバーでテンプラを打ったことは何回ぐらいありますか?

ノーリーン:数えきれません。

スコット・サケット:ティムも経験あるでしょう!

ティム:ええ!

スコット・サケット:そんな時、次のティーショットはどうしますか?

ノーリーン:ティーを低くします。

スコット・サケット:でも、本当にそれでいいんですか?

ダメですよね、逆にもっと高くティーアップした方がいいんです。

ティーを低くすると人間は無意識のうちに、上から打ち込もうとするんです。

いいですか、打ち込めばボールは上がります。

テンプラが出ると言う事は、単純にスイングがアップライトなんです。

だからティーアップを高くしましょう。

そして強く意識すれば、フラットなスイングができます。

ティーはどんなに高くても大丈夫です。

 

【今日のおさらい】

ナレーション:それでは、今日のおさらいです。

■ドライバーのポイントはフラットなスイングプレーンとアッパーブローでボールを捉えること。

ヘッドを浮かせてスイングする練習で、フラットなプレーンを身に付けましょう。

■ボールがスライスする人は、アドレスで肩が開かないように気を付けて、ダウンスイングをインサイドから下ろして来るようにしましょう。

(おさらい終了)

 

スコット・サケット:ドライバーとアイアンは、スイングに関しては基本的に違いはありません。

唯一の違いは、アドレスの構え方です。

このアドレスの違いによって、ドライバーは結果的にフラットなスイングとなります。

また、正しいアドレスで構えることができれば、インパクトはダウンブローでは無くアッパーブローになります。

ドライバーと言うのは、常にボールをティーアップし完璧なライから打つことができる唯一のクラブです。

従って、ボールの位置やセットアップの方法を常に一定にしておくことは非常に重要です。

(終了)

 

ナレーション:PGAツアー公認のメソッドで、ワンランク上のゴルフを目指すPGAツアーゴルフレッスン!

次回のテーマは、「プリショットルーティーンと弾道の法則」

ゴルフ上達へ向けて、あなたも更に前進して下さい。

次回もお楽しみに!

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