ゴルフレッスン(3)ピッチショット・チップショット【講師 スコット・サケット(Scott Sackett)氏】

   

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PGAツアーゴルフアカデミーのチーフインストラクター、スコット・サケット。

世界最高峰PGAツアー公認メソットに基づいた丁寧で解りやすい指導は、ツアープロも­絶大な信頼をよせています。

あなたもPGAツアー公認メソットでワンランク上のゴルフを目指しましょう。

 

 

ナレーション:ハンデキャップ15、スライスに悩むボブ!

ハンディキャップ28のノーリーンもやはり課題はスライスの克服!

一方、フックが悩みと言うハンデキャップ12のティム!

3人の生徒たちは、前回のレッスンで普段はなかなか練習する機会に恵まれないパッティングについてみっちりと勉強しました。

大切なのはパターの長さ!

長すぎるパターを使い、肘を曲げた打ち方をしているとストロークが安定しません。

まず正しいフォームを覚えて、自分に合ったパターの長さを見つけて下さい。

レッスン5回目の今日は、ショートゲームのカギを握る大切なショット、ピッチショットについて勉強して行きます。

 

【Lesson5】~ピッチショット(Pitch Shot)~

スコット・サケット:皆さんこんにちは、今日も元気ですか?

ノーリーン:はい、元気です!

ティム:OKですよ!

ボブ:今日も頑張ります!

スコット・サケット:それでは今日のレッスンを開始しましょう。

毎回非常に大切な内容ばかりですが、今回は特に重要なテーマについて勉強して行きますよ。

100ヤード以内の距離を打ち分ける「ピッチショット」です。

ピッチショットは、コースでは誰でも必ず使うショットです。

ちょっと覚えておいて欲しいんですが、アマチュアの場合1ラウンドでパーオンできるのは3ホールから5ホールぐらい。

つまり、ほとんどのホールでグリーンを外している訳です。

従って、グリーンを外した後のリカバリーこそがスコアメイクの秘訣であり、そのためにピッチショットの上達は欠かせないのです。

では、御自分のピッチショットは、10点満点で何点だと思いますか?

ノーリーン:3点ですね!

スコット・サケット:どうしてですか?

ノーリーン:2回打っちゃいそうだから・・・。

スコット・サケット:なるほど、2度打ちですね!

ノーリーン:とにかく、打ち方が分からないんですよ!

スコット・サケット:じゃあ、距離感にも苦しんでいますか?

ノーリーン:はい!その通りです。

スコット・サケット:OK! わかりました。

ティム、あなたはどうですか?

ティム:それほど悪くないですねぇ、7点くらいかな!

スコット・サケット:じゃあ、残りの3点はどのあたりが問題だと思いますか?

ティム:そうだな~、たぶん方向ですね。

スコット・サケット:左に行きますか? それとも左・右両方?

ティム:やっぱり左ですね!

スコット・サケット:なるほど! ボブはどうですか?

ボブ:え~っと、5点から6点くらいですね。

スコット・サケット:と言う事は、皆さんは全員まだ上達する余地が残っているという訳ですね。

ではこれから、ピッチショットについて勉強行きましょう。

アマチュアにとってピッチショットとは、おそらくゴルフで最も難しいショットの一つです。

例えば、コースではグリーンまで残り36ヤードとか43ヤードという状況がよくありますが、そんな細かい距離を打ち分ける練習なんてしませんよね。

そこで今日は、簡単に距離を打ち分ける事ができる、スリーウェッジシステムという方法を紹介します。

ではまず私の体を時計に見立てて、腕が時計の針だと考えて下さい。

これは8時で、これは4時。

足元が6時で、頭の上が12時だと思って下さい。

8時と4時、9時と3時、10時と2時、と言う風に、左右対称のイメージで3つの大きさのスイングを体に覚え込ませます。

8時まで上げたら、フィニッシュは4時の位置。

9時まで上げたら、フィニッシュの位置は3時。

そして10時なら、2時のフィニッシュです。

ピッチショットのポイントは、バックスイングとフォロースルーの大きさを必ず同じにすると言う事です。

アマチュアで最も多く見られる間違いは、例えば40ヤードのショットを打とうと思って、大きなバックスイングからこうなってしまうこと・・・。(スイングを緩めて、ダフってフォローできない)

絶対にやってはいけないのは、インパクトでスイングを緩めることなんです。

必ずヘッドを加速させながら、ボールを打たなければいけません。

 

ナレーション:100ヤード以内の、細かい距離を打ち分けるピッチショット。

基本的な打ち方を変えず、スイングの大きさで距離をコントロールするのが、最も効果的な方法です。

覚えるスイングは3種類です。

腕を時計の針に見立て、8時から4時のスイング! これが全ての基本となります。

そして、9時から3時のスイングと10時から2時のスイング、バックスイングとフォロースルーは常に同じ大きさです。

 

スコット・サケット:それでは一緒に、8時から4時のスイングをやってみましょう。

まず、グリップは短く持ちます。

ノーリーン:どれくらいですか?

スコット・サケット:ノーリーン、良い質問ですよ!

グリップエンドを2~3cm余らせて握って下さい。

そしてグリップは軽く!

ノーリーン:いつもと一緒ですね!

スコット・サケット:そうですよ!

次に、スタンスはスクエアではなく、ややオープンに構えます。

目安としては、つま先が11時の向きになるようにするんです。

ノーリーン:両足とも?

スコット・サケット:そう!両足です。

体重は60パーセントを左足に掛けます。

良いですよ!

そしてここからリストコックを少し入れながら、8時の位置までテイクバック!

ノーリーン、いいですよ! ティムもボブも完璧です。

気を付けて欲しいのは、8時を指すのは腕です、クラブじゃありませんよ!

ここからゆっくりインパクトまで下ろして、フィニッシュは4時の位置です。

じゃあ、もう一回やってみましょう。

手首の動きは、コック、リリース、リリースです。

4時のフィニッシュでは、このように手首をコックさせないように気を付けて下さい。

 

ナレーション:ピッチショットの基本、8時から4時の打ち方です。

クラブをコントロールしやすいように、グリップは短く握ります。

ターゲットライン上にしっかりとクラブを振り抜けるように、スタンスはややオープンに構えます。

体重は60パーセントを左足に掛けます。

そしてインパクトで確実にボールをヒットするために、バックスイングで体重を右に移動しないと言う事が非常に大切なポイントです。

バックスイングの始動と共にリストコックを入れ、キーワードは、コック、リリース、リリース。

8時から4時のスイングでは、フィニッシュでクラブヘッドを低く保ちます。

 

スコット・サケット:では、実際にボールを打ってみましょう。

クラブはサンドウエッジを使って下さい。

今、練習場には10ヤード間隔でポールが立っています。

一番手前のポールまでが10ヤードで、一番奥が70ヤードです。

サンドウエッジで8時から4時のスイングをした時に、自分の飛距離がどのくらいなのかを、まずしっかりと覚えて下さい。

そして、9時から3時、10時から2時とスイングを大きくして行って、更にピッチングウエッジとロブウエッジでも同じことをやります。

そうすると、3つのスイングと3本のクラブで合計9つの距離を打ち分ける事ができますね。

これがスコアを作るためのショットなんです。

それでは、実際にボールを打ってみましょう。

まず最初2~3球で、スイングの感じを掴んで下さい。

8時から4時のスイングです。

ボブ!今のは10時から2時ですよ!

 

ナレーション:さて、練習を開始した3人ですが、最初はなかなか上手く打てません。

 

スコット・サケット:じゃあ、ちょっといいですか!

テイクバックがどうなっているかを見て下さい。

あなたのテイクバックは少し低いんです。

こんな感じです。

テイクバックが低いと、インパクトでターフがほとんど取れませんよね。

だから、あなたの場合はもう少しアップライトに上げるイメージです。

ティム:上に上げるんですね!

スコット・サケット:そうです、テイクバックが高くなれば、このように上から打ち込めるようになります。

テイクバックが低いとフォロースルーも低くなる。

ですから、あなたの場合はリストコックを使って上から打ち込むようにして下さい。

もっと極端にやってみて下さい。

この位置に上がれば、ダウンスイングを上から打ち込めるんです。

テイクバックが低いと、どうしてもすくい上げるような打ち方になってしまいます。

ですから、上に上げて・・・振り下ろす。

こういう感じで、1球打ってみて下さい。
(ティム:素振り)
いいですよ、そういう感じです。
(ティム:実打)
さっきよりもしっかりとボールを捉えていますね。

チェックポイントを確認しておきましょう。

早めにリストコックをして、スイングの軌道がUではなくVになるようにします。

Vならボールは上がり、Uだとボールは上がりません。

 

ナレーション:一方、オブはどうしてもインパクトがダフり気味になってしまいます。

 

スコット・サケット:インパクトでダフってしまうと言うのは、実は非常に単純な理由によるものなんです。

自分ではそういう感覚はないかもしれませんが、あなたの場合バックスイングで右に多重移動しているために、インパクトがダフってしまうんです。

少し右に体重移動して打ってみますよ!
(スコットサケット:実打)
ボールの5㎝くらい手前をダフりましたね。

だから、体重を左に残したままスイングする感覚を覚えて下さい。

左足体重のまま上から打ち込むんです。

力を抜いて、スムーズに振りましょう。
(ボブ:実打)
スコット・サケット:だいぶ良くなりましたよ。

8時から4時のスイングというのは、最初はなかなか上手く打てないかもしれませんが、忍耐強くじっくりと練習して下さい。

また、朝のウォーミングアップには、このショットは最高です。

8時から4時のスイングでボールを打つ事によって、全てのスイングに共通する正しいインパクトの形を掴むことができるのです。

皆さん、ゴルフスイングで最も大事な事はなんでしたか?

そう!インパクトです。

 

ナレーション:レッスンは更に先へと進みますが、ここでレン・マティースのワンポイントアドバイスのコーナーです。

PGAツアーきっての堅実なプレーヤーとして知られる「レン・マティース」(Len mattiace)

2002年ツアー2勝、2003年マスターズ2位のマティースから、アマチュアゴルファーに贈るワンポイントアドバイス。

今回はピッチショットです。

 

レン・マティース:プロアマなどを通して、たくさんのアマチュアとプレーしますが、中には上手い人もいればそうでない人もいます。

ただ、ほとんどの人に共通する点はショートゲームがあまり上手くない事ですね。

アマチュアの場合だいたいショートゲームとクラブ選択に問題があるようです。

クラブ選択に関しては、完璧なショットを想定して番手を選んでいますね。

でも、完璧なショットなんてめったにありませんから、結局は1クラブか2クラブくらいショートして、グリーンに乗せられないんです。

そして、そのあとにチップショットやパッティングでみんな苦労しているんです。

ここからピンまでは70ヤードの距離です。

僕の場合は、常に50ヤードのショットを基準にしています。

50ヤードの時は、バックスイングのトップで左腕が地面と平行になり、フィニッシュもやはり腕が地面と平行です。

そして、70ヤードの場合はバックスイングとフォロースルーをこれより少し大きくするんです。

そうすれば、70ヤードの距離を出す事ができます。

(実打)拍手

どうもありがとう。

これは、あくまでも僕のやりかたで、距離をコントロールする方法は人それぞれです。

高いボールを打ちたい時は、フェイスを開いて少し強めにスイングします。

逆に、低いボールを打ちたい時は、フェイスを閉じて少し右を狙います。

でもここはノーマルなスイングで、普通に打ってみたいと思います。

(ショット画像)

アマチュアは、グリーン周りでスコアを損しています。

バンカーから出なかったり、ホームランしたり、ウエッジでダフったり、トップする事もしばしば。

アプローチもなかなか寄せる事ができず、何とかグリーンに乗っても、今度はパッティングの距離感が全く分からない。

そしてカップに近づくにつれて、とにかくボールを入れたいと言う意識が物凄く強くなって、こういう風に体が(横に)動いてしまう。

これでは上手くいきませんよ。

今までに僕が見てきた中で、アマチュアにとって一番の弱点とは、やはりショートゲームとパッティングですね。

(コーナー終了)

 

スコット・サケット:さて次は9時から3時のスイングです。

先程の8時から4時と比べると、よりフルスイングに近い動きなので、それほど難しくないと思います。

基本は全く一緒です。

クラブを短く持って、スタンスの幅は30㎝くらい。

少しオープンに構えて、体重は左足。

そして、テイクバックはリストコックを入れながら9時まで上げて、そこから3時の位置まで振り抜いて行きます。

ボブ:コック、リリース、リリースですか?

スコット・サケット:いいえ、この場合はフィニッシュでもう一度コックします。

コック、リリース、コックです。

いいですか、それでは実際にやってみて下さい。

9時から3時のスイングです。

 

ナレーション:9時から3時のスイングも、基本は8時から4時のスイングと同じです。

しかし、スイングが大きくなることに伴う微妙な動きの違いが、ノーリーンを悩ませます。

 

スコット・サケット:あ~、惜しいですよ!

ノーリーン:ダフっちゃった!

スコット・サケット:でも、もう一息ですよ。

じゃ、構えてみて下さい。

ノーリーン:そっか、体重ですね!

スコット・サケット:そう!体重移動です。

まず、構えて下さい。

じゃあ、テイクバックして下さい。

いいですよ、そこからスローモーションで下してきて、ここで少しだけ体重を左に移動するんです。

ノーリーン:左にですか?

スコット・サケット:そうです、これと、これの違いが分かりますか?

いいですか! 9時から3時というのは、トップもフィニッシュもハーフスイングなんです。

だからフィニッシュは、これとこれの間!

あなたの場合、ダウンスイングで体重が右に残るんです。

ノーリーン:8時から4時とは違うんですね!

スコット・サケット:そう、スイングが大きいんです。

ノーリーン:難しいですね!

スコット・サケット:確かに難しいけれど、慣れれば大丈夫!

頑張って身に付けてください。

 

ナレーション:9時から3時、さらに10時から2時とスイングが大きくなってもアドレスの形は同じです。

クラブを短く持ち、体重は60パーセント左足に乗せます。

スタンスの向きも、ターゲットラインに対してややオープンに構えます。

スタンスの幅は狭く、だいたい30㎝くらい。

ボールの位置はスタンスの中央です。

4時から8時のスイングとの大きな違いは、手首の使い方。

バックスイングからインパクトまでは同じですが、4時の位置ではリリースしたままなのに対して、フィニッシュの位置が3時になると手首は再びコックされます。

2時まで振った場合も同様です。

またスイングが大きくなると、ダウンスイングからフォローに掛けて、左サイドへの体重移動が行われます。

3人の生徒たちはこうして3種類のスイングを教わり、何とか打ち分ける事ができるようになりました。

ここでサケット先生は、3つのスイングそれぞれの平均飛距離を生徒一人一人に訪ね、それを記したメモを各自に手渡して行きます。

 

スコット・サケット:ノーリーンの4時から8時は?

ノーリーン:30ヤードです。

スコット・サケット:あなたの場合、30ヤードを打ちたかったら、サンドウエッジの8時から4時ということですね。

じゃあ、その次は?

ノーリーン:9時から3時は45ヤードです。

スコット・サケット:そしてもう一つは?

ノーリーン:60ヤードです。

スコット・サケット:それがあなたの10時から2時ですね?

じゃあ、ティムの8時から4時は?

ティム:45ヤード。

スコット・サケット:9時から3時!

ティム:70ヤード。

スコット・サケット:10時から2時!

ティム:100ヤードです。

スコット・サケット:わかりました。 次はボブです!

ボブ:63ヤード。

スコット・サケット:それは10時から2時ですね?

ボブ:そうです、10時から2時です。

8時から4時は35ヤードですね。

それから9時から3時のスイングは、55ヤードです。

スコット・サケット:そしてもう一つが63ヤード、わかりました。

 

ナレーション:そして先生は3種類の飛距離を記した小さな紙を、生徒のクラブにテープで貼り付けて行きます。

スコット・サケット:3つの飛距離を記した紙をシャフトに貼り付けておきます。

そうすれば、このクラブで8時から4時のスイングをすれば、30ヤードの距離が出るんだと言う事がすぐに分かりますからね。

ノーリーン:ありがとうございます。

スコット・サケット:そして、3本のウエッジ全てに、同じことをやっておきましょう。

 

ナレーション:ピッチショットで最も難しいのは、様々な距離の打ち分けです。

今日教わった3種類のスイングを身に付ければ、サンドウエッジ、ピッチングウエッジ、ロブウエッジという3つのクラブを使って、9種類の距離を簡単に打ち分ける事ができます。

皆さんも、このスリーウエッジシステムをマスターすれば、100ヤード以内の距離から、自信を持ってピンを狙えるようになりますよ。

 

【今日のおさらい】

ナレーション:それでは今日のおさらいです。

■アドレスではスタンスの向きは、ややオープンに構えます。

■クラブをコントロールしやすいように、グリップエンドを2~3㎝余らせて握ります。

■体重は60パーセントを左足に乗せ、バックスイングで右サイドに体重移動してはいけません。

■テイクバックで早めにリストコックを入れ、ダウンブローに振り抜きます。

■距離はスイングの大きさでコントロールします。
8時から4時、9時から3時、10時から2時の3種類です。

■8時から4時のスイングでは、手首の使い方は、コック、リリース、リリースと覚えて下さい。

9時から3時そして10時から2時のスイングでは、フィニッシュで再びコックします。

 

5回目のレッスンも無事に終了!

ためになるテクニックを教わった3人は、かなり上機嫌です。

ノーリーン:一番上手いのは、やっぱりティムじゃないかしら。

ボブはどう思う?

ボブ:そうだな、飛距離ならティムだけど、正確性だったら君が一番だな!

ノーリーン:はあ?適当な事ばかり言って!!!

ティム:2人とも、かなり苦労してたようだね!

ノーリーン:ダフってばかりなのよ。

ティム:でも、頑張ってたじゃない。

これまで5回のレッスンで、自分ではかなり上達したと思います。

ショットの方向性もそうだし、飛距離も前とは全く違いますね。

これが、実際にコースに出たらどうなるか、早く試してみたいですね。

 

スコット・サケット:ピッチショットは、それほど難しいショットではありません。

上手く行かないのは、正しいシステムを知らないからです。

スリーウエッジシステムを身に付ければ、9種類の距離を簡単に打ち分ける事ができるようになります。

また、ピッチショットを練習すれば、正しいインパクトが身に付きます。

特に8時から4時のスイングは、リズムとテンポを高めるのに最適!

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ぜひ、ウォーミングアップに取り入れて下さい。

 

この方法で100ヤード以内に自信が持てるようになれば、スコアを大幅に縮める事が可能です。

ショットの7割は、残り60ヤード以内からと言う事を覚えておいて下さい。

それではまた次回お会いしましょう。

 

ナレーション:PGAツアー公認のメソッドで、ワンランク上のゴルフを目指すPGAツアーゴルフレッスン!

次回のテーマは、チップショットです。

グリーン周りから、確実に寄せるテクニックを身に付ければ、あなたもスコアアップは間違いなし。

どうぞお楽しみに!

 

 

【Lesson6】~チップショット(Chip Shot)~

 

ナレーション:ハンディキャップ15、スライスに悩むボブ!

ハンディキャップ28のノーリーンも、やはり課題はスライスの克服。

一方、フックが悩みというハンディキャップ12のティム。

3人の生徒たちは前回のレッスンで、ピッチショットについて学びました。

100ヤード以内の細かい距離を打ち分けるために必要なスイングは、8時から4時、9時から3時、そして10時から2時の3種類。

スイングの大きさで距離をコントロールする感覚を身に付けたら、あとは3本のウエッジを使うだけで、簡単に9種類の距離を打ち分ける事ができます。

レッスン6回目の今日は、グリーン周りからのショートアプローチ、チップショットについて勉強します。

 

スコット・サケット:皆さんこんにちは。

3人:こんにちは!

スコット・サケット:ノーリーン、ボブ、ティム、今日も頑張りましょう。

ゴルフでは、フルスイングは非常に重要ですし、もちろんドライバーも大切です。

しかし、誰でもだいたい3割から4割の確率でグリーンを外すと言う意味では、チップショットの重要性はとても大きいのです。

それでは、自分のチップショットを10点満点で採点して下さい。

ノーリーンは何点ですか?

ノーリーン:3点ですね!

スコット・サケット:なるほど、その理由は?

ノーリーン:やり方が、全然分からないんです。

スコット・サケット:じゃあ、基本からみっちりやりましょう。

ボブは?

ボブ:そうですね、それなりに正しいポスチャーや形ができている時は、自分では結構うまく打てていると思うんですが、ただ、ミスをする事もかなり多いんですよ。

スコット・サケット:あなたも基本をチェックして行きましょう。

ティムはどうですか?

ティム:かなり得意な方ですよ、7点くらいですね。

ただ、クラブ選択がちょっと不安な部分ですね。

 

スコット・サケット:これから勉強して行くチップショットでは、5本のクラブを使います。

6番、7番、8番、9番、そしてピッチングウエッジの5本です。

打ち方は全て一緒で、キャリーとランの比率に基づいて使用するクラブを変えて行きます。

チップショットで最も重要なのは、キャリーを最小限に抑え、なるべく転がしてカップに寄せることです。

例えば、ここから奥のピンに対してアプローチをする場合、どうすれば一番寄せやすいでしょうか?

皆さんだったらどうするか分かりませんが、私ならこうします。

このように、転がした方が距離感を正確に出せるからです。

チップショットで重要なことは、できるだけボールを転がすことです。

 

ナレーション:グリーン周りからのアプローチでは、チップショットが最も確実でミスの少ない方法!

できるだけランを使ってカップに寄せるという、ピッチショットとパッティングの中間に位置するショットです。

難しい距離のコントロールは、基本的にクラブの仕事。

一つの打ち方さえ覚えてしまえば、あとはクラブを変えるだけで様々な状況に対応できます。

キャリーを最小限に抑えるために、ボールの落としどころはグリーンエッジから1mくらい。

ボールが転がる距離は、使用するクラブによって変わります。

 

スコット・サケット:チップショットの難しさは、ストロークが非常に小さいこと。

では、チップショットで最も多く見られるミスは、何でしょうか?

ボブ:ダフり。

スコット・サケット:ダフりまたはトップですね。

グリーン周りでボールをトップすると、次のショットが今よりも更にカップから遠ざかってしまうと言う事になりかねません。

そこで、次の事をよく理解して下さい。

クラブには、このようにグリップとヘッドがあります。

そして、トップしたりダフったりしてしまう時というのは、クラブの動きに原因があるのです。

ダウンスイングの正しいクラブの動きは、グリップは常にヘッドより先で、インパクトはハンドファーストとなります。

反対に、ヘッドがグリップを追い越してしまうと、すくい上げるようなスイングになります。

このことは非常に重要ですから、しっかりと覚えておいてください。

グリップは、常にクラブヘッドより先になっていなければいけません。

そして反対に、クラブヘッドがグリップを追い越してしまうと、必ずミスにつながります。

このようにボールをトップして、グリーンをオーバーという結果を招いたり、ボブのように手前をダフってしまうと言う事になります。

常にハンドファーストでスイングする事を、絶対に忘れないで下さい。

 

それでは次に、チップショットのセットアップについて、ポイントを説明しましょう。

まず、クラブを短く握ります。

その理由は、コントロールしやすくするためですね。

では、グリップの強さについては、フルスイングの時はどのようにすればよかったんでしたっけ?

ティム:軽く握る!

スコット・サケット:3~4ぐらいの強さでしたね。

しかし、チップショットの場合は普段よりも少し・・・?

ボブ:強く握る!

スコット・サケット:その通りです! なぜかと言うと、チップショットでは手首は全く動かさないからです。

 

ナレーション:グリップの強さは10段階の5。

通常のスイングより強く握り、手首をしっかりと固定します。

ハンドファーストの形は、スイング中絶対に崩してはいけません。

このことは、チップショットにおける最も重要なポイントです。

スタンスはオープンに構えます。

体重は70パーセントを左足に乗せ、スイング中の体重移動は行いません。

 

スコット・サケット:もう一つ忘れてならないのは、アドレスでボールの近くに立つこと。

体とボールの距離は、クラブヘッド3つから4つぐらいです。

その結果、クラブはこのようにアップライトになります。

では、なぜクラブをアップライトに構えるのか分かりますか?

ボブ:コントロールしやすいからですか?

スコット・サケット:それもありますが、もう一つ大きな理由があります。

アップライトに立てて構えることによって、よりストレートなストロークが可能となるのです。

チップショットでは、絶対にインサイドにテイクバックしてはいけません。

ボブ:ということは、パッティングに似ているんですね?

スコット・サケット:ほとんどパッティングと同じ打ち方と考えて下さい。

それではこれから、実際にボールを打ってみましょう。

 

ナレーション:ここまで教わったポイントを確認しながら、3人はチップショットの打ち方を覚えて行きます。

 

スコット・サケット:では、次の1球はまずポイントを一つずつ確認しながら構えて、打った後にフィニッシュのまま止めて下さい。

その時に、正しい形になっているかどうかを、自分でチェックします。

チップショットの鉄則は、常にハンドファーストになっていること。

いいですか、クラブヘッドは絶対にグリップよりも先に行ってはいけません。

ですから、ボールを打ったらフィニッシュで止めて、ハンドファーストの形が崩れていないかどうかを確認して下さい。

正しいフィニッシュなら、必ず良いショットが打てるはずです。

 

ボブ、いいですよ! ノーリーンも凄くいいですね。

ノーリーン:ビックリだわ~!

スコット・サケット:ボブはテンポに気を付けて、もっとスムーズに振りましょう。

皆さんちょっといいですか!

1球ごとに時間を掛けて、ポイントをチェックしながら打つようにしましょう。

グリップは良いか、スタンスは大丈夫か、ボールとの距離は遠くなっていないか?

チップショットが苦手な人は、だいたいボールから離れて立っていて、テイクバックがインサイドに入るんです。

このショットでは、絶対にインサイドにテイクバックしてはいけません。

パッティングのように、ほとんど真っ直ぐなストロークのイメージです。

ノーリーン、いいですよ! そのままもう少しフィニッシュを大きくすれば完璧です。

そう、いいですね!

ノーリーン:クラブのヒールを浮かせる感じですか?

スコット・サケット:その通りです! なぜかと言うと、このようにヒールを浮かせるとクラブの動きはこうなりますが、逆にトウを浮かせて構えるとこうなりますね。

とにかく真っ直ぐなストロークを意識して下さい。

クラブが変わっても打ち方は一緒です。

ノーリーン:ボールは右に寄せるんですね?

スコット・サケット:スタンスの真ん中より、やや右です。

じゃあ、今度は8番アイアンで打ってみましょう。

いいですか、ここでチップショットの素振りについて考えてみましょう。

ツアープロを見てみると、通常のショットだと素振りは1回か2回ですが、チップショットの場合は何回も素振りをしています。

こうやって、タッチを掴んでいるんです。

チップショットやピッチショットでは、何回も素振りをしてショットの感じを掴むようにして下さい。

さて、チップショットでボールの落としどころはどこでしたか?

ボブ:エッジから・・・

ノーリーン:1メートル!

スコット・サケット:その通りです!

それでは、今までと全く同じスイングで、何回も素振りをして下さい。

エッジから1mにキャリーさせることだけに気持ちを集中し、ちょうど良いタッチを素振りで掴みます。

 

ナレーション:チップショットの秘訣は、いつもボールをグリーンエッジから1mのところにキャリーさせること。

色々なクラブを使って、だいたい同じ場所にボールを落とせるようになれば、レッスンは次のステップへと進みます。

でもその前に、ここでレンマティースのワンポイントアドバイスのコーナーです。

 

PGAツアーきっての堅実なプレーヤーとして知られる「レン・マティース」(Len mattiace)

2002年ツアー2勝、2003年マスターズ2位のマティースから、アマチュアゴルファーに贈るワンポイントアドバイス。

今回はチップショットです。

レン・マティース:チップショットはグリーン周りから打つショットですね。

個人的にはグリーンの外からでも、できるだけパターを使いたいと思っているので、全英オープンは凄く好きです。

ただ、グリーン周りでもパターで打つには少し距離がある場合は、チップショットになりますね。

ピッチショットはもっと距離がある場合、グリーンまでだいたい30ヤード以上離れている時はピッチショットです。

チップショットの場合、基本的に体は全く動かしませんが、スイングの大きさによってはそれは多少変わります。

距離を出したい時には、腕をもっと大きく速く振るようにします。

そして、できるだけシンプルにプレーできるように、チップショットでは奇数のクラブは使わないようにしています。

使うクラブは、ロブウエッジ、サンドウエッジ、ピッチングウエッジ、8番アイアン、そして非常に長い距離の時には6番アイアン、それ以上大きいクラブはチップショットでは使いません。

僕の場合、これぐらいの短い距離の時は、スタンスはオープンにしません。

スタンスはスクエアでフェイスを開き、アウトサイドからカップに打つような感じです。

アマチュアによく見られる間違いですが、絶対に体重移動はしてはいけません。

ランを使える状況だったら、絶対に転がした方が得策です。

ボールを上げるより、最初から転がした方が遥かに楽ですよ。

(コーナー終了)

 

ナレーション:さて、レッスンは後半に突入。

距離に応じたクラブの使い分けについて勉強して行きます。

 

スコット・サケット:さて次に、グローブを使ってクラブ選択の方法を説明して行きましょう。

いま、親指からピッチングウエッジ、9番(人差し指)、8番(中指)、7番(薬指)、6番(小指)と書いてあります。

チップショットの場合、打ち方は常に同じでクラブによって距離を打ち分けますが、そのやり方を説明しましょう。

それじゃ、ティムのところから打つことにしましょう。

ボールの落としどころは、どこでしたっけ?

ボブ:グリーンエッジから1m!

スコット・サケット:そうでしたね!

ではボールの位置から、キャリーさせるポイントまで距離を測ってみましょう。

1歩、2歩、3歩、4歩、約4mですね。

次にここから、2番目のカップまでの距離を測ってみます。

1、2、3、4、5、6、7、8、約8mです。

つまりこの場合、4mキャリーして8m転がすので、ランはキャリーの2倍となり、このグローブの2番目のクラブを使います。

ボブ:9番アイアンか!

スコット・サケット:そうです、使用するクラブは9番アイアンです。

 

ナレーション:グリーン周りからランを使える状況で、カップに寄せる最も確実な方法がチップショット。

打ち方は全く変えずに、使用するクラブによって距離を打ち分けます。

チップショットの原則は、グリーンエッジから1mの場所にボールを落とし、そこからカップまで転がすこと。

このキャリーとランの比率が1:1の時、使用するクラブはピッチングウエッジとなります。

次に、カップの位置が少し遠くなり、キャリーとランの比率が1:2となった場合、使用クラブは9番アイアンです。

この比率の違いは、クラブのロフトによって生み出されるもの、スイングは全く一緒です。

同様に、この比率が1:3の時は8番アイアン、1:4なら7番アイアン、そして1:5の場合は6番アイアンと、状況に応じてクラブを使い分けます。

グローブの指先に5本のクラブを順番にマークしておけば、チップショットのクラブ選択で迷わずに済みます。

 

スコット・サケット:それでは9番アイアンで実際にやってみましょう。

何度もクドいようですが、ボールの落としどころはグリーンエッジから1mのところです。

9番アイアンでここにキャリーさせれば、2番目のカップまで転がってくれるはずです。

いいですか、打ち方は常に同じです。

そして、こういうふうに考えて下さい、自分のやる事はボールをエッジから1mのところに落とすだけ。

それさえできれば、ボールは勝手にカップまで転がって行きます。

カップの事は忘れて、ボールの落としどころだけに集中して下さい。

グリーンエッジから1mのところですよ。

 

ナレーション:真ん中のピンまでは、キャリーが4mにランが8m。

ボールの落としどころが正しければ、9番アイアンでピッタリ寄ってくれるはずです。

3人の中では、まずノーリーンがコツを掴んできたようです。

 

スコット・サケット:うん、もう少しですよ!

かなり良くなってきました。

ボブはもっと左足体重を意識して!

ティムは、ボールがちょっと右に寄り過ぎてますね。

もう少しボールを左に出しましょう。

そう! いいですよ!

ティム:なんか変な感じですよ!

スコット・サケット:大丈夫! その感じでクラブをアップライトに構えましょう。

いいですよ!

ノーリーン:なんか凄く楽しいわ・・・。

スコット・サケット:実際のボールの動きが、キャリーとランの比率と違っていたら、それは打ち方に問題がある証拠です。

正しい打ち方ができるようになれば、必ず比率通りになりますよ。

ノーリーン、いいですよ! 素晴らしいタッチです。

 

ナレーション:そして最後に3人は、一番奥のピンを狙います。

グリーンエッジからの距離は17mですが、キャリーとランの比率さえ知っていれば全く問題ありません。

4mのキャリーに対して必要なランの距離は16m。

キャリーとランの比率が1:4の場合は、使うクラブは7番アイアンです。

もちろん打ち方は今までと全く一緒!

グリーンエッジから1mのところにボールを落とすだけです。

 

スコット・サケット:お~~~、ノーリーン凄いぞ!!!

ノーリーン:やった~~~!!!
(全員でハイタッチ)

スコット・サケット:素晴らしい!

それじゃ、もう1球ずつ打ってみましょう。

ボブ:ノーリーンが一番だねえ!

ティム:ホント!!!

スコット・サケット:凄いですねぇ!!!

あ~~~、いいですよ!

じゃぁ、今日のおさらいを・・・

ボブ:お、お~~~!!!

スコット・サケット:素晴らしい!!!

今までの自分の打ち方と比べてどうですか?

ティム:ボールと体が近くなって、クラブを立てて構えるようになりました。

それが一番大きな変化ですね。

スコット・サケット:キャリーとランの比率はどうですか?

1:1とか1:2とか・・・、ためになりましたか?

ティム:全然知らなかったので、今回は凄くためになりました。

スコット・サケット:ボブはどうですか?

ボブ:これまでは体重を左右均等に掛けていたので、左足体重は全く感じが違いますね。

でも、ちゃんとできた時は悪い感じではないので、あとは悪いクセを早く無くせばいいんだと思います。

確かに、だんだん良い結果も出るようになってきましたよ。

スコット・サケット:それじゃ、ノーリーンは?

ノーリーン:全てが完全に変わりました。

今日は本当に良かったわ!

スコット・サケット:OK! それでは何か質問はありますか?

今日学んだ内容は、コースで実際に使ってみて下さい。

このショットがあれば、必ずスコアを縮める事ができますよ。

 

【今日のおさらい】

ナレーション:それでは今日のおさらいです。

■アドレスでは体重の70パーセントを左足に乗せ、スイング中の体重移動は一切行いません。

■手首の形が崩れないように、グリップを強く握ります。

■アドレスからフィニッシュまでハンドファーストの形を保ち、ダウンブローでフィニッシュまで振り抜きます。

■クラブヘッドのヒールが少し浮くようにシャフトを立てて構え、パッティングのようなストロークを心掛けます。

■両足を揃えてオープンスタンス。

■ボールの落としどころはグリーンエッジから1m。打ち方を変えずに使用するクラブで距離を打ち分けます。

■クラブ選択は、キャリーとランの比率によって決まります。

ボールの位置からキャリーさせるポイントまでの距離と、そこからカップまでボールを転がす距離の比率が1:1の場合は、使用クラブはピッチングウエッジ。

この比率が1:2になると、使用クラブは9番アイアンになります。

同様に1:3の時は8番アイアン、1:4なら7番アイアン、そして1:5の場合は6番アイアンとなります。

 

スコット・サケット:キャリーとランの比率を理解して、クラブを使い分ける事が大切です。

6番アイアンからピッチングウエッジまでの5本のクラブです。

チップショットの考え方は、キャリーを最小限に抑え、できるだけ転がして寄せること。

そして狙いはただ一つ、グリーンエッジから1mにボールをキャリーさせることだけです。

あとは勝手にボールがカップまで転がってくれます。

1ラウンドでグリーンを外すのは12ホールから15ホール。

チップショットで1パット圏内に寄せる事ができれば、スコアはかなり縮まりますよ!

 

ナレーション:PGAツアー公認のメソッドで、ワンランク上のゴルフを目指すPGAツアーゴルフレッスン!

次回のテーマは、アマチュアが最も恐れるショットの一つ、バンカーショットです。

でも、サンドウエッジの正しい使い方さえ覚えれば、決して怖くはありませんよ。

どうぞお楽しみに!

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