ゴルフスイングのスピードと正確さが増す力のしくみ【真中幾造のゴルフ理論 飛ばしの法則02-2】

   

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真中幾造のゴルフ理論 飛ばしの法則02-2  速度と正確さが増す力のしくみ

今回は、速度と正確さが増す力の仕組みを考えます。

2つの滑車の間にバネを取り付けて引っ張っています。

滑車の重さは1対2の割合です。

これで、両手を同時に放すと滑車はどのような動きになるのでしょう?

両方の滑車がバネに引っ張られて移動しました。

移動した距離をそれぞれ記します。

小さな滑車の移動距離は大きな滑車の約2倍です。

重さは1対2ですが、移動距離は2対1です。

今度は大きな滑車を固定しておくとどうでしょう?

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小さな滑車は先程より勢いよく移動していますが、バネの力が強くなったからではありません、バネは同じ強さです。

同じ強さのバネでも、片方を固定させると約2倍の加速になります。

固定しなければ、この長さです。

固定させるとこの長さとなり、ほぼ2倍の移動距離です。

固定させるとなぜ速くなるのでしょう?

発生している力の方向を矢印で表現してみましょう。

滑車のバネは人間の手で引っ張っていますが、この時の両手の力の方向はこのようになります。

そして、バネには縮もうとする力が両サイドに働いていますので、矢印は4つあります。

両手を放せば手の位置にある矢印は消えて、バネの縮む力だけが残ります。

基本的に滑車を動かす力は、バネ以外に存在しません。

今度も同じく矢印は4つあります。

右手だけを放すと右手の矢印だけが消えます。

この時、滑車を動かす力はバネの力以外にもう一つ存在しており、この力は画面右方向ですから、これが加速する原因です。

左手はバネの縮む力と対抗して引っ張っているのです。

ここでは、この引っ張る力を「固定」と表現しておきます。

この時左向きの力は相殺されて、画面右方向の力だけが残りますので、バネの全ての力が小さな滑車を引っ張る力に使われているとも言えます。

この固定するという考え方は、実際のスイングでも応用すべき原理です。

さて、実験をもう一つ。

今度は曲げた腕を伸ばす実験です。

この模型は中間にゴムが取り付けてあり、曲げた腕が元に戻る仕組みになっています。

ぬいぐるみの熊さんに対して腕を曲げましたが、この位置で両手を同時に放すと腕が伸びてお尻が叩けるでしょうか?

熊さんを叩くことが出来ません。

なぜでしょう?

今度は片方を固定して、同じように腕を曲げて手を放すと叩けるような気がしますが、どうでしょう?

やはり熊さんを叩くことができません。

固定しているのに、なぜ叩けないのでしょう?

画面左の腕は反時計回りに回転しようとしているのですが、右の腕は時計回りに回転しています。

実は、この右腕の動きが熊さんを叩けない原因なのです。

そこで、右の腕が動かないように固定して手を放してみましょう。

今度は熊さんのお尻を叩くことができました。

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固定することは速度を片方に集中させると同時に、正確なインパクトも可能にします。

さて、私たちの腕でも同じことが起こっています。

ハンマーで曲げた腕を伸ばして叩いています。

腕を伸ばす筋肉は肘関節をまたいで付いていますが、この筋肉が収縮することで腕は伸ばせます。

この時、肘関節の筋肉だけが使われていると思ってしまいますが、肘関節の筋肉だけならば、本当はこのような動きになって叩けないのです。

熊さんの実験と同じです。

では、なぜ叩けるのか?

それは、上腕が動かないよう体幹と上腕との間の筋肉が働いて、固定しているからです。

腕を伸ばす筋肉以外に、腕を固定する筋肉が働いているからこのように正確に叩けるのです。

腕を伸ばして下さいとお願いした時、このように伸ばす人もいれば、

このように伸ばす人もいます。

これは、上腕を固定する筋肉を使う人と使わない人がいるからです。

上腕の固定する動きを模型でもう少し見てみましょう。

もう一つ模型を追加しました。

これは人間の上半身に似せてあり、動かないように固定してあります。

腕と上半身を鎖でつなぎます。

腕を曲げます。

この部分が前腕

この部分が上腕

そして、ここが上半身です。

この鎖は筋肉です。

手を放してみますが、これでは熊さんを叩くことが出来ません。

このつなぎ方では、上腕が時計回りに回転させられるからです。

そこで鎖を短くすると、熊さんを少しだけ叩けました。

もっと鎖を短くして上腕が戻されないようにすると、正確に叩くことができます。

今度は上半身の下側の杭を外してみます、どのような動きになるのでしょう?

熊さんを叩くことができません。

上半身が時計回りに回転しています。

上半身が動かないようにするには、また他の筋肉で引っ張る必要があります。

ここに、追加の固定物を設けました。

すると、正確にインパクトすることができました。

私たちの体も、このように筋肉がつながって固定される仕組みになっているのです。

さて、ここで注目すべき点があります。

これは、ゴムの力が変化したわけではありません。

そして、この動きも同じゴムが働いています。

ゴムの力が減少したのではありません。

そして、これはゴムの力が増したのではなく同じ力が使われています。

この部分を、間違った解釈にならないことです。

ハンマーで丸太を叩きます。

この腕の使い方も同じ力が使われているのであって、腕を伸ばす力が弱いのではありません。

腕の筋肉が弱っていると解釈してしまうと、腕を鍛えなければならないという思いになります。

固定のさせ方が異なるのです。

飛ばないのではなく、力が無いのでもありません。

末端の速度と正確さを増すには、ゴルフスイングの「どこを固定させなければならないのか?」を理解することです。

では、次回!

今回のポイント

・持てる筋肉の力を最大限に発揮させるには、力の方向が分散しないように固定させることが重要である。

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